生きる#27 不器用なわたし、生き方を考える
自分がやっていることやできること、表現したいことをどうやったら分かりやすく人に伝えられるかを考える機会が何度かありました。
例えば、一言で
「食育の体験講座をして」
というオーダーをもらったとき、
□誰が(どういう立場でどんな属性を持った人か、細ければ細かいほどよい)
□どんな気持ちで参加し、
□どんな気持ちで帰ってもらうことがゴールか?
ここがわたしの中で把握できてまとまらないと、まるで何も降臨しない。
わたしのストレングスファインダーの上位資質に『個別化』があり、その影響がかなり大きいように思います。
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さらには、オーダーをくださった方の根底にある【目指したい未来】があるか否か。
逆に言うと、ここがきちんとあれば、参加者の解像度はまだ粗くても問題ありません。
一緒に紐解いて創っていく作業は嫌いではないので(労力はかかるけど)
そういう理由から、
「小学生の親子対象の食のイベントをお願いします」
→どんな属性の親子?そもそも喜ばせたい対象は親?子?
「内容に関してはお任せします」
→このイベントを通じてどうなってもらうことがゴール?それは依頼主の目指す未来に繋がるのか?
…という具合に、わたしにとってこの手のオーダーはとても苦手なのです。
器用な方ならもっと上手にコンテンツを作ると思うのですが…
「何となくできそうだから頼みました」
「はい、何となくそれっぽくやりました」
これができない。
つくづく、不器用で面倒くさい自分にため息が出るのです。
そもそも、
『こんなことやるから是非皆さん見て見て!!』(ドーーン!)
と、不特定多数の人に対して大風呂敷を広げて待つことが苦手。
関わるジャンルも万人受けしないことも分かってるし、今まで何度も心折れそうにもなってるのもあるのかも。笑
だからこそ、まずは自分の気持ちに近い言葉を選び、こうして少しずつ文章にすることにしています。
その方が得意なので。
そういった背景があるから、わたしのことを理解しようとしてくれて、わざわざ行動を起こしてくれる人に対しては120%の価値をお返ししたいと思うのです。
わたしたちがやってることは、分かりにくいし複雑だし、万人に知って欲しいことでもない。
猪肉だって、全人類に毎日食べてもらいたいとは思わない。
わたしは猟師でもなければ肉屋でもない。
だからこそ、わたしが自分自身の言葉で伝えた時に【響いた】という人とその先の景色を見ていきたい。
面倒でも会って対話し、模索しながら創っていきたいし、タイミングやスタンスが合わなければ、今その時ではないことをお互い納得できる。
そんな中で、自分のコンフォートゾーンを飛び出した時に誰かと一緒に見えた世界は感動するのです。
パッケージされたコンテンツより、関わるひとと作り上げる世界が好きです。
あるルールを決めて親子で地元スーパーで買い物してもらい、集まったものに応じてみーんなで作る料理。
子どもたちのキラキラした瞳、お母さんの笑顔、料理人の特殊能力、うちの総合プロデューサー(髭)の湧き出るアイデア、
そして、大事に選ばれ調理された野菜や猪肉。
それらがぎゅぎゅっと集まって、美味しいひと皿になりました。
(ストレングスファインダー『アレンジ』を発揮)
わたしが幸せを感じる瞬間です。
「食べる」に対して、新たな可能性を感じた、幸せな体験。
このような機会を与えていただき、ありがとうございました。
不器用な自分に嫌気がさしつつも、大事にしたい核の部分を伝える努力はし続けたいな。
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