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フェミーツ立ち上げの想い

「この価値ある命を、喜んでくれる人と出逢わせたい」

この想いは、フェミーツが生まれる原点です。


4年前、わたしは初めて「生きたイノシシ」を見ました。
そして、その数分後には「死んだイノシシ」になっていました。

有害鳥獣駆除に同行させてもらった時のこと。
かつては貴重な山の恵みとして尊ばれていたイノシシが、今は田畑を荒らす厄介者として駆除され、そのうちの9割が処分されている現実を目の当たりにしました。

人口減少による耕作放棄地の拡大や、狩猟者の減少により、イノシシの個体数が増えていること。
夏場の脂が少ないイノシシは価値がないとされ、食肉として処理する人が少ないこと。
そもそも、猪肉のイメージが良くないこと。

私が思っていた以上に複雑な要因が絡みあっていたのです。

「10年以上かかるだろうけど、覚悟を決めて足を踏み入れよう」

わたしは狩猟免許を取得し、山の歩き方やイノシシの解体方法を先輩方から教えてもらいました。

「一頭でも埋めたくない」
この思いで、有害鳥獣として捕獲されたイノシシを先輩方から譲り受け、3年間で200頭近くのイノシシを解体処理してきました。



わたしの前職は管理栄養士でした。
ドラッグストアに勤務していたので、老若男女あらゆる方の身近な健康相談に触れる機会がありました。
その中でずっと問題視してきたことは、女性の鉄とタンパク質不足。

自分も含め、誤ったダイエット方法で筋肉も鉄も失うケースを数多く見てきました。
特に月経のある日本女性の65%は貧血または隠れ貧血と言われています。

わたし自身の健康診断結果も貧血傾向からなかなか抜け出せことから、貧血対策の食事について一から学び直しました。
改めて学んでいくと、食材の選び方や食べ合わせの知識だけでなく、忙しい女性達が「習慣」として取り入れやすい環境を作っていくことが必要だと痛感しました。


自分の捌いたイノシシを「食材」として見つめたとき、その優れた栄養価と調理のしやすさ、何よりその美味しさに新たな可能性を感じ始めたのです。
夏場のイノシシに特化して成分分析を始めたところ、その栄養価の高さにはわたしだけでなく、たくさんの栄養士・管理栄養士の仲間達が驚きました。
「こんな優秀な食材に出逢わせてくれてありがとう」と。

わたしの血液検査データは、一年でずいぶん改善しました。


イノシシは女性の貧血を解決できる!
そう確信し、フェミーツを立ち上げました。

「この価値ある命を、喜んでくれる人と出逢わせたい」
今、喜んでくれる人の顔が鮮明に見え始めました。

フェミーツとの出逢いを喜んでくれる、女性達と出逢えますように。

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