小論文対策①800字

90分 課題↓

社会や組織の中では、多くの人々が認める「正論」であってもその通りにならない事柄がよくある(例えば、自然環境の大切さは多くの人々が認めるが、現実には環境破壊が止まらないなど)。なぜこのようなことになってしまうのか、あなたの考えを述べなさい。

以下小論文

私は、多くの人々が認める「正論」であってもその通りにならない事柄があるのには二つの原因があると思う。一つは情報の不足、もう一つは認識の違いだ。
情報の不足とは、「正論」と言われていることを実行するために必要な知識があまり広まっていないということである。自然環境の大切さは多くの人々が認めているのに現実には環境破壊が止まらない理由は、私たちが危機感を持つことができる情報や何をすれば環境保全に貢献できるのかという情報を得られていないからである。後者の情報はインターネットで調べれば簡単に入手することができる。しかし、具体的な行動を起こそうと思うきっかけ、つまり人々に危機感を与える情報は上手く拡散されていない。視覚的に危機感を持たせるために新聞でよく使用される社会問題関係のデータ(年間のいじめの件数、自殺者数の表、グラフなど)は、人々は既に見慣れてしまって新しく危機感を生み出すきっかけにはならないだろう。人々を「正論」に基く具体的な行動に導くには危機感を持たせることが重要だが、現在よく使用されている資料等ではその効果が十分ではないと私は考える。
もう一つの原因である認識の違いとは、社会や組織の中で「正論」を共通して持っていたとしても、どのような行動が正論から外れてしまうのかという認識は個人によって違うということである。例えば、「いじめはいけないこと」という正論をあるクラスの全員が共通認識としてもっているとする。しかし、何をいじめと定義するかは人それぞれだ。よってただプロレスごっこをしていただけのつもりでも相手はそれをいじめと認識したり、ただ無視するだけならいじめにはならないと思っている人がいたりすることがあるのだ。「いじめはいけないこと」のような正論を共通して認識する事は勿論大事だが、その正論が抽象的である場合は各々の認識の違いが発生するため、正論に基く行動が必ずしもされる訳でない。
このような理由により、情報の不足、認識の違いが「正論」通りにならない事柄を生み出していると思う。

(845文字)45文字オーバー...しかも90分以上かけてる

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