生ごみはごみじゃない!捨てることをやめたワケとは?
今回は、食材を扱う以上、出てしまう生ごみの活用について新しい発見があったので共有したいと思います。
みなさんは、ご家庭で出た食材の生ごみは、どうしていますか? 我が家の生ごみは、私の仕事や生活スタイルから、調理の野菜くずや毎朝のコーヒー豆カスが出ます。そして今、食の環境教育の場では、この生ごみの行方が話題になっています。
生ごみに関する調査の結果を知っていただきたいのですが、環境省が発表した2021年のごみ処理方法の割合は、日本の場合、焼却→約79%、リサイクル率→19.6%となっています。一方で、近年のOECDが発表した世界のごみの割合では、ヨーロッパ全体と比較しますと、ヨーロッパでは、焼却→25%、リサイクル率→40%となっています。
燃焼の数値は、生ごみと関わっており、それを下げるには、生ごみを分別し、コンポスト(堆肥)への取り組みが大きな役割を果たすと考えられています。サイクルの割合も興味深く、日本とヨーロッパで比較すると、日本のリサイクル率の低さも明確ですね。
生ごみは、お住まいの地域の基準によって、細かく分別すると思いますが、野菜クズなどの生ごみは水分が多く燃えにくいことから、処理にさまざまな負担がかかることも問題となっています。
知人の住む環境モデルの自治体となりますが、野菜くずなどの生ごみだけを、家庭の生ごみと分けて収集し、堆肥にして希望する住民に配布。家庭菜園などに活用するという取り組みが進んでいます。私はそこで、住民が取り組む生ごみの循環の形を見ることができました。(野菜くすなどの生ごみは、90%が水分のため、それらが含まれる家庭ごみの袋は、重みにより回集してもらえないそうです)
しかし、なかなか自治体によっては、同様の取り組みが進まないのも事実。そこで、友人が最近始めたということを知り、私も興味のあった自宅でできる家庭用コンポストを始めてみました。これにより、友人とのコミュニケーションが増えたこと、まさに分けるということで、これまでの生ごみが、ごみではなくなったのです。驚くことに、捨てるという意識に大きな変化がおとづれました。
スコップを用意し、コンポスト基材を専用バッグにセット、そこにひと口大に切った野菜くずを入れていきます。この後、熟成期間の3ヶ月を経て、使うことができる堆肥になっていくようです。
私は、コンポストを始めてみて、まず生ごみを捨てるという罪悪感が軽くなるように感じています。ごみを毎日入れ続けられる上に、栄養素だけ堆肥にして水分だけを蒸発していく過程で微生物が増え、その呼吸熱で温度が上がっていきます。
さて、その続きは、どんな変化が現れるのか。私もとても楽しみでなりません。次回3ヶ月目になるかと思いますが、ぜひご紹介したいと思います。
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