自粛期間日誌①~咳払いしても1人~

3月9日月曜日。午前8時当たり。
土日の派遣バイトがコロナウイルスの影響で潰れ、しっかり引きこもり生活に務めた後の朝。

布団から起き上がり顔を洗うと、いつも通りのズボラ飯を作る。
昨日の残りの米を温め、その上に目玉焼きとソーセージを乗せる。
安い。うまい。簡単。3拍子揃っている。

フライパンを温め、サラダ油を引き、卵とソーセージを投入。
ここでアクシデントが発生。
油が跳ね、色んな神経が複雑に絡まっているであろう感覚器官、耳に直撃。

普段のコンディションなら、

「痛っっっっ!!!!!!!」


このぐらいの勢いで叫ぶ鋭い痛みだった。
しかしこのときばかりは、


「っつっっっぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。。。。。。。。。」


最終日弱りながらも懸命に生きてるセミみたいな声が出てしまった。
人間で言うと、カラオケで喉潰した奴の声。
週明けたまにいた、あいつみたいな声。

原因は、この土日ほとんど声を発していなかったせいだろう。
緊張した喉の筋肉は急には伸びてくれない。
誰に聞かれたわけでもないのに恥ずかしくなった僕は、準備体操代わりに咳払いをした後、

「今のわざとやから。」


と、部屋に少し響く声量で呟いた。

いや、わざとで出せる気持ち悪さではなかったやろ。
ほんで呟いた後、フライパンを覗き込むな。また油顔に飛んでくるぞ。
誰も僕のこと見てへん。1人暮らしやろ。
今振り返るとツッコミどころが多い。

まとめに入らせてもらうが、声に出すというのは、勉強でもスポーツでも、健康を維持する意味でも大切なことなのかもしれない。
自粛生活中1人暮らしの方は、何気なくついてるテレビに向かって、
「めっちゃおもろい!」とか、「んなわけないやん!」
とかリアクションをとってみるのも良いのではないだろうか。

今週はこんなもんです。
お疲れ様でしたー!

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