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【エンジニア】社内のフロント勉強会を7回やってやめた話

こんにちは、しゅんです。都内フロントエンドエンジニアとしてもう直ぐ3年生になります。今回はフロントdivで開催している勉強会について話していきたいと思います。


今回のモチベーション

タイトルの通り「勉強会の登壇をやめた」内容になります。理由や背景は順を追って説明していきますが、執筆するにあたって次の記事が目に止まり、失敗談を記事として残そうと思った次第です。

フロント勉強会

フロントdivでは隔週で勉強会を開催しています。

勉強会と謳ってはいますが、ここ半年くらいはメンバーの入れ替わりが激しかったこともあり、実態は決まった人が毎回発表するだけになっていて、聞き手もどこか他人事で質疑応答の無さが目立ちました。

「このままだと参加者全員にとって有益な時間にならないのでは?」と思い、もっと有意義な時間にするためにどうすればよいか、ひいては勉強会を盛り上げられないか(勝手に)色々立ち回ってみたお話になります。

key-frontチャンネル

勉強会を盛り上げる役を(勝手に)買った理由として「key-frontチャンネル」というslackチャンネルの経験を活かせるのではないかと思ったからです。

「key-frontチャンネル」とはslackのハドル機能を使ってラジオ形式で興味のある内容を発表・共有するチャンネルのことです。

もっと具体的にいうと、登壇者は自分とS先輩とN先輩の3名で各々、週に一度15〜30分でアウトプットしていました。

オブザーバーであるY先輩、J先輩が(もちろんS先輩、N先輩も)各発表に対してフィードバック・議論していく感じです。なのでコアメンバーは自分含めて5名で運営していました。

聴く側はラジオ感覚で耳だけ参加や興味のあるコンテンツの時だけ参加、気分の乗った日だけ参加もokにしていたりとkey-frontチャンネルに参加するハードルを緩くしていたせいか、割と継続的にコアメンバー以外のエンジニアも参加してくださって嬉しかったことを覚えています。

立ち上げメンバーのY先輩・J先輩が退職されたのをきっかけに自然消滅してしまいましたが、この活動から得た「参加してもらうために敷居を下げる」ことを念頭に次のような工夫を加えました。

フロント勉強会の概要

「登壇の敷居が下がっているんだ」とメンバーに浸透させるために実際に自分が登壇する中でUL・DMに協力してもらい次のような工夫をしました。

勉強会ベースの工夫

  • 発表内容はなんでもありで、今携わっている案件の共有、フロントエンドの技術だけではなくバックエンド周りで調べたもの、個人開発で得た知見の共有もokにする

  • 15分のショート枠と30分のロング枠を作って短い時間でちょっとだけ発表でもokな環境を整える

  • ZennやQiitaの記事をそのまま発表するのもokにしてパワポみたいな格式ばった発表会ではないことをアピールする

  • 勉強会中はPCを閉じてもらって発表を聞く姿勢をとってもらう

個人ベースの工夫

  • 可能な限りフロントエンド周りの技術の発表に絞り、質疑応答に参加しやすいようにする

  • ZennやQiitaのような記事媒体での発表やNotionにまとめたものの発表などを積極的にし、登壇準備に手間がかからないことをアピールする

  • ハンズオン形式も取り入れて双方向のコミュニケーションを取れる発表をしてみる(発表スタイルを増やして登壇する際の選択肢を広げる)

  • 自分が携わっている案件の説明、そこで経験した技術・実装など身近な話題を取り上げて凝った内容でなくても良いことを暗に伝える

具体例(発表資料)

Astro勉強会

Astro, React, Vue.jsを使ってlighthouseでパフォーマンス検証をした内容になっています。

メンバーに何名か制作が得意な方がいるので食いつきが良いのでは?と思い採用しました。

LINE勉強会

LIFFアプリを作った内容になっています。

LINEは今やほとんどの日本人が使っているアプリです。身近なアプリに関する話なら興味を持ってもらえると思い採用しました。

Volta勉強会

発表形式に囚われないようにする目的(登壇するときの発表スタイルに幅を持たせる目的)でハンズオンでVolta移行を実施しました。

無事にメンバー全員のVoltaへの移行は完了したのですが、限られた時間の中でやるにはちょっと重すぎるコンテンツだったかなと思いました。

Svelte勉強会

ちょうど一年前にSvelteの勉強会をやっていたのでリメイク版で発表しました。

開発メンバー向けに興味を持ってもらえる内容だと思い採用しました。

PWA勉強会

案件でちょうどPWAの実装をやっていて個人的にホットだったのと、iOSのプッシュ通知が話題になっていたので採用しました。

自分の携わっている案件の共有にもなるので興味を持ってもらえると思った側面もあります。

ESLint勉強会

新規案件で基盤開発をやっていていたのでその時に設定した内容を共有しました。

Zennの記事を発表するスタイルで挑戦し、格式貼った発表でなくても大丈夫であることをメンバーに伝える見本としての意味合いもあります。

UIUX勉強会

「世の中をよくする不快のデザイン展」に参加してきたのでその時に思ったことや感想を発表(展示会終了後に発表)しました。

フロントメンバーの中でも話題になっていたので興味を持ってもらえるのでは?と思い採用しました。

フロント勉強会を3ヶ月(計7回)続けてみて思ったこと

隔週勉強会は3ヶ月(計7回)続けました。

そして辞めました。

大きな理由としてはフロントdivの退職者増加に伴いdivの再編成がまた発生しそもそも勉強会やアウトプットに意欲のあるメンバーが参入することになったため「意欲のないメンバーを巻き込む」検証・結果が分かりにくくなると思ったからです。

また、自分自身も勉強会を続けるモチベーションが下がってきており、これ以上は時間がもったいないなと思ったからです。

具体的に以下の3点が挙げられます。

純粋に発表者側の負担が重い

隔週の発表ですが「個人ベースの工夫」で述べたように発表内容を参加者の興味のある内容に縛ってしまって「自分の成長⇄みんなの興味」を考え出すのに苦労したからです。

また、本業と副業以外の時間を捻出して作るのが結構大変でした。勉強会の資料作成は就業中はNGなので終業後、副業との合間を縫って作成していました。

メンバーの反応(質疑応答)が何もない

質疑応答がやはり当初と何も変わらなかったです。ファシリテーター(UL・DM)が参加者から意見を募ろうとするのですが何も反応なし。

できるだけ興味のありそうな内容に絞って、コメントをしやすい内容を選んではいるのですがなかなかどうも難しいですね。

給与査定に何も影響を及ばさない

ちょうど6回目の勉強会前に査定面談があったのですが、結論として勉強会の登壇やZenn、Qiitaへのアウトプットは評価されないようです。

給料を上げるためにやっていたわけではないですが、結果(勉強会を盛り上げる)が出ない中、畳み掛けるようにきたので少し落ち込みました。

最後に

勉強会を盛り上げるために(勝手に)奮闘してきたのですが、自分のモチベーションが下がっていることとdiv再編成があったことが起因し勉強会をお休みすることにしました。

結果が出せず悔しい次第です。勝手に頑張って勝手に疲れてしまいました。

素直に他社の勉強会はどのように盛り上げているのか秘訣があるならぜひ伺ってみたいです。というか転職活動しているので普通に面談とかでどうやって勉強会を運営しているのか質問してみよう。

後半、愚痴のようになってしまい申し訳ございません。もし勉強会の運営で困っている方がいらっしゃいましたら、この記事と同じようにならないことを祈ります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

補足_20230902

社内のフロント勉強会の反省から技術情報発信チャンネル「key-front」を立ち上げました。お時間ありましたらご覧ください。


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