装画『高卒程度公務員 直前必勝ゼミ』-メイキング
装画を担当いたしました。
今回のお仕事は
2019年から約1年かけて5冊ぶんの装画を担当した『受験ジャーナル 特別企画』と
2020年、2021年の『高卒程度公務員 直前必勝ゼミ』
から継続してご依頼いただけました。
1:ご依頼
前作・前々作で続きものっぽくしていたので、「来年も担当できたら嬉しいなぁ〜」と思ってはいたのですが具体的にこうしようという展望があったわけではなく。
担当編集さんのアイディアも参考にさせていただきつつ、考えていきました。
2:ラフスケッチ(約3週間後)
前回の装画を知っている人にはなんとなく繋がりを感じさせつつ、
これからどんどんバトンタッチしていくように毎年ちがう人物が登場するイメージを持たせられればおもしろいかも、と。
3:フィードバック(約1週間後)
自転車の位置などいくらか調整したほうがいいかな、と思っていたのですが特に修正指示はなく進みました。
いつもすごく自由に描かせていただけて本当にありがたいです。
(しかし今回はラフの提出がギリギリになってしまって申し訳なかったです…)
4:納品(ご依頼から約1ヶ月)
5:完成
今回のイラストを制作していたのは、ウクライナ侵攻が始まって少しした頃でした。長引くコロナ禍で鬱々していたところに信じがたい事態。しかし自分にできることもあまりなく、精神的にしんどかったです。
なので、(もともとこのシリーズはそういうオーダーなのですが)より強く「明るく希望を感じる絵が描きたい」と思いました。
ちょうどこの少し前に春のお散歩でミモザや何やらを見て楽しくなったので、鮮やかな黄色とお花で。
前年がダーク寄りな雰囲気の青を使っていたので、パッと反対色でより明るく見えるかなと。
完成品はタイトルが青い色で入ったので、図らずも「上が青・下が黄色」のウクライナカラーになりました。
(背表紙も青から黄色へのグラデーション)
お仕事中にはこちらの裏話を一切お伝えしていなかったのですが、デザイナーさんもこの配色にはウクライナ支援の気持ちをひっそり込めておられたそうです。
当時はこんなに長引くとは思っておりませんでしたが、本当に早く終息してほしいと祈ります。
2020年・2021年に比べると人物の表情もしっかり見えているので、楽しげな雰囲気にできたと思います。
受験生の皆さんへささやかな応援ができたら幸い。
サポートしていただいた売り上げはイラストレーターとしての活動資金や、ちょっとおいしいごはんを食べたり映画を見たり、何かしら創作活動の糧とさせていただきます。いつも本当にありがとうございます!!