「パイナップルの日のさかさまケーキ」
8月17日はパ(8)イ(1)ナ(7)ップルの日。
さかさまケーキとは?
欧米のホームメイドケーキとして印象強いこのケーキが、『台所のメアリー・ポピンズ』という本に登場します。
この本のレシピで使っているのは黄桃なので、「パイナップルの日」に合わせて描くにはそぐわない気もしますが、描きたかったから描きました。
バックのパターン柄もパイナップルの皮のイメージ。
台所のメアリー・ポピンズ
『台所のメアリー・ポピンズ』とは、メアリー・ポピンズシリーズのうち、物語とレシピ本が合体したユニークな1冊。
不思議なナニー(乳母)のメアリー・ポピンズとバンクス家のこども達だけで留守番をする1週間。さかさまケーキが登場するのは水曜日。
かつて『メアリー・ポピンズのお料理教室』というタイトルで日本版が出ていました。それを復刻したのが『台所のメアリー・ポピンズ』なのだそうです。
(イラストがモノクロからカラーになったり、レシピ数が少し減ったりという違いがあるそうですが)
レシピのいくつかは出版元のアノニマ・スタジオさんのページに掲載されています。太っ腹!物語は本を買ってから読んでくださいということですね。
メアリー・ポピンズの世界をサクッとダイジェストで楽しみたいならポプラ世界名作童話が入りやすい。シリーズ1冊目(岩波少年文庫では『風にのってきたメアリー・ポピンズ』)からお話を5つだけピックアップしています。
文字が大きくて挿絵も多い。
SFやファンタジー作品でお馴染み・佐竹美保さん(個人的には『九年目の魔法』装画が好きすぎる)のカワイイ系のイラストが堪能できて楽しい。佐竹さんはカッコイイとカワイイの振れ幅が大きいですね…
メアリー・ポピンズといえば原作よりも映画版のほうが有名なのかな。
映画の日本でのタイトル表記は『メリー・ポピンズ』。
実は私、映画版をちゃんと見たことはありません…同じく「アニメと実写の融合」という手法を使った『ベッドかざりとほうき』は見たんですけどね。
劇中歌の「チム・チム・チェリー」と「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」は大好きです。
私は本家のメアリー・ポピンズを知る前に、
あゆみゆい先生の漫画『チム・チム・チェリー!』を読んだのでこっちの印象の方が強い。
自身がコドモでありながらコドモたちのナニーをする「チェリー」の、夢と魔法がたっぷりつまった少女漫画。ここまでかわいらしい少女趣味全開・それでいて恋愛要素が強いわけでもなく児童文学的な漫画作品はちょっと珍しいのではないかと。
漫画図書館Zで無料で全部読めます。
ミュージカル映画版は1964年公開。
原作では明確な時代設定はされていないけど、映画では1910年=エドワード朝。原作は1934〜1988年にかけて執筆された児童文学シリーズ。
映画版は原作のメアリー・ポピンズよりニコニコ優しいかんじ。映画のイメージのまま原作を読むと、かなりイケズでびっくりする(こども達からは好かれているけれど)。
2018年公開の『メリー・ポピンズ リターンズ』は前作映画の20年後の大恐慌時代を舞台にしているそうで。リメイクでなく続編なんですね。
ファンタジー作品はスケートとの相性もいいなぁ。
他にパイナップルを使ったおやつ・料理といえば
トロピカルなパイナップルボート、ハンバーグやピザ、酢豚など肉料理と組み合わせたもの(パイナップルのタンパク質分解酵素がお肉を柔らかくする)。
台湾のパイナップルケーキ鳳梨酥(台湾語でオンライソー/中国語でフォンリースー)とか。パイナップルは中華系の縁起物だそうで。シンガポールやマレーシアのパイナップルタルト(パイナップルケーキ)もかわいい。
香港にもパイナップル型パン菠蘿包(ポーローパーウ)というものが。こちらは日本のメロンパン(メロンは入っていない)的なものぽいけど、パイナップル餡入りの菠蘿菠蘿包もあるらしい。
パイン食べたい。
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