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ライターを辞めて、動画編集者に。逃げた先にあった、自分の可能性。

ライターだったわたしが、夢であった仕事を捨てて動画編集者になった。


フリーランスや自営業では、企業などの組織と同様に自身のブランディング力を求められる。

そういった勉強をしていないので大した知識もないが、一応自営業の家の娘としてそれなりに肌に触れてきた感覚があるからか、漠然と「このままではいけない」と常に首を絞められてる感覚でライター業を営んできた一年と少し。

専業ライターのままでは、他人に勝る「何か」を見つけられないまま、収入は低空飛行のままだった。


いわゆる、「専門分野で極める」といっても、右も左もライターだらけ。
在宅ワークの普及により増えたライター業界で、他人より光る「何か」を延々と見つけられない現状が続いていた。


極めつけは、わたしが既に書いた記事と明らかに類似している記事を同メディアで複数見つけてしまった時。

運営としては「それぞれの生き方があるからテーマが被るのは仕方ない」という見解だったが、わたしが言いたいのはそこではなかった。

タイトルや構成が明らかに酷似している点について議論したかったのに、「うちのメディアは多様性を重視しているから」「なんならテーマ似てるんだしコラボしたら?」という内容で、筆を折るしかなかったのだった。


今も、正直どうやって書いたらいいのかわからないまま書いている。
指はもつれ、頭には靄がかかったまま。


黙っていようと思ったけれど、こうして正直に話そうと思う。
わたしはもう、書くことができなくなってしまったのだ。


だから、逃げた。遠いところへ。
その時にたまたま見つけたのが、今通所しているB型事業所の広告だった。(正確には在宅で利用しているが)


B型事業所といえば、工賃は少なく軽作業のイメージがあったし、ましてや在宅でなんてできないと思っていた。

しかし現在では、さまざまなB型事業所が展開されており、その中でもわたしの好きな分野であるゲームに関する事業所があったのだ。


昔はゲーム会社に就職したいと思っていた時代もあったことから、わたしが行動するのは早かった。

とはいえ、未経験の分野。わたしにできることがあるか不安だったが、指導員が提案したのは「動画編集者」という選択肢だった。


わたしはゲームが好きだけど、うまくはない。だから、選手やストリーマーとして活動することは難しく、また通所での利用も難しい。

そんな状況の中、わたしにできることを親身になって考えてくれる事業所だった。


動画編集は、だいぶ昔にクラウドワークスの案件で、動画編集を学びながらコンペに応募してみよう!という公式主催のイベントがあり、それに参加した際にAdobeのpremiere proを触ったきりだった。

しかし今では、研修の成果もあり、ゲームのキルクリップをかっこよく編集したモンタージュ動画というものや、2chのスカッと系やゲーム・アニメなどの解説で使われるゆっくりの動画なども作れるようになった。

*モンタージュ


*ゆっくり動画


最近では、所属している事業所が主催するイベントの企画を担当し、幅広い分野で業務に携わるなど、いつのまにかどっぷりとesportsに浸かっていた。


最初は逃げで飛び込んだ分野だったが、意外にも自分に合っていたのではないかと感じている。

きっといつかはB型事業所を卒業する時が来るかもしれないが、少なくとも以前よりはスキルアップした状態で次の一歩を踏みだせるのではないかと思う。


現状を変えたければ、一歩踏み出してみること。

動機は前向きなものではないが、勇気を出して新たな分野に踏み出したことが、今のわたしを作っている。




今回はこちらの企画に参加しています。

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