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「小さなお話に宿る神々」

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自作のお話「小さなお話に宿る神々」をまとめています
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#お話

月よ、伝えて。

月よ、伝えて。

どうか月よ、
僕が偽善者だったことを
神さまに
伝えてほしい。

大きな地震があった。
被害は甚大だ。

大切な人を見失った人たちが、
涙を流している。

その悲しみが伝わる。
けど、
何もできない。
非力を理由に
僕は、
何もしない。

僕はといえば、
僕の子どもたちに置き換えて、
悲しいふりをしてみる。
なんて、
悲しい出来事なんだと、
言ってみる。

でも、
僕の子どもたちは、ここにいる。

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第1話 冬の朝

第1話 冬の朝

※イラストはお話とは関係ありません😞

快晴の空模様
冷たい朝

ボクが
車を走らせていると

歩道に
遠くを見つめる女性
足踏みしたり
手を擦ったり

ああ
ちょうど通学の時間

自転車の高校生の
白い息

そこから
5、60メートル

女子中学生が
うつむき加減で歩いている

制服にマフラー
白い手袋

振り返るのかな

振り返るな
励ましで言ってみる

前見て歩こ

自転車が追い越し
女の

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