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『好き』は最強のキャリア術?

保育園に通う息子が大好きなのが「恐竜」

「ケツァ・・るトルス・・」なんて
恐竜名を噛もうものなら、すぐさま
「それはケツァルコアトルス」と訂正される。

先日、福井県にある恐竜博物館をめぐった後は、「恐竜好き」にますます磨きがかかっています。

この「恐竜好き」は思いがけない効果もあり

①カタカナを覚える
 恐竜の名前はカタカナ表記が多く、知りたい気持ちからカタカナを覚える

②「調べる」という行動が身につく
 知らない恐竜を聞くと、親に聞いてもわからないので自分で図鑑で調べる

③「時代」や「時」の概念を理解する
 三畳紀、ジュラ紀・・などの過去があり、今がある、という時の流れを理解する

息子の成長を見るに「夢中になる力」のスゴさを改めて感じます。

好きをキャリアにする

「好き」をキャリアにしている人として、思いつくのが「さかなクン」

息子と並んで見るNHKEテレのさかなクンの番組では、毎度、豊富な知識と魚へ愛着に驚かされます。

さかなクンの本を読むと、小さいころから周りに何を言われようが、好きなことに猪突猛進してきたことがよくわかります。

ですが、最初から今のタレントや研究者の道につながっていたわけではなく、むしろ、紆余曲折しながら自分なりの「生きる道」を切り開いた感じです。

魚に関係する、魚屋、水族館の飼育員、熱帯魚屋の店員、寿司屋などで働きながらも、納得がいかず・・

自分に合う仕事ってどんなんだろう?
そんなもの、世の中にあるんだろうか?

「さかなクンの一魚一会」

そんな悩みを抱えながらも、得意な魚の絵描きをきっかけに「魚の壁画アート」が取り上げられ、魚専門のイラストレーター、そして「さかなクン」としてテレビの仕事につながっていく。

さらに、小学生の卒業文集に書いた夢が現実になり、東京海洋大学の客員准教授として教鞭を執っています。

東京水産大学(現、東京海洋大学)の先生になって、調べたお魚のことをみんなに教えてあげたい。そして図鑑をつくりたい。

「さかなクンの一魚一会」

大学に進学して先生になるという正規のルートではなく、自分が夢中になって歩んだ道で夢に到達できた、というのがカッコイイですね。

おまけですが
さかなクンの「魚好き」を見守り、応援し続けるお母さんの姿勢がステキです。

「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だからそれでいいんです……。成績が優秀な子がいればそうでない子もいて、だからいいんじゃないですか。みんながみんないっしょっだったら先生、ロボットに
なっちゃいますよ。」

「さかなクンの一魚一会」

好きなこと≒仕事?

「好きなことは、仕事にしない」
という考えも確かに理解できます。

例えば「旅行好き」でも「旅行関連」の仕事には関わらない、とか。

理由はさまざまだと思いますが、好きなことでも仕事になれば、イヤなことやつらいこともあるから、と考える人も多いのかもしれません。

とはいえ、定年延長など、人生のなかで働く時間は、ますます長くなる傾向です。

働く時間が、イヤなものや我慢するものであるとなかなか大変。
できるなら自分が好きな仕事で働く時間を過ごしたいと思ってしまいます。

また、例えば「平日に働き、土日に休み」であっても、今後の社会や技術の変化を考えると、休みの日であっても、仕事で使う周辺の知識やスキルのアップデートも必要。

これも、好きな仕事であれば、土日の休みの時間を使えても、好きでもない仕事の知識やスキルの更新に休みの時間を使うのは、なかなか気分が乗らないものです。

さかなクンの「魚への圧倒的なワクワク感」のような熱量はなくても、自分がワクワクする仕事のほうが、より長くポジティブに働ける気がします。

好きなことを見つけるのは難しい?


イチローさんの「好きなことが見つからない人が多い」というコメントは印象的です。

まずは「自分はこれが好きだ」と言えるのは大事な一歩だと言えます。

確かに、まわりに合わせるように高校や大学と進学し、流されるまま就職した人は、自分が好きなことが見えないまま、働き続けているのかもしれません。
(もちろん、働くなかで見つかるものでもありますが)


好きに勝るものなし」
とはよく言ったもの。

さて、ウチの息子はこのまま「きょうりゅうクン」になるのかどうか。見守りたいです。

さて、自分自身は好きなことをどのくらい仕事にしているんだろうか。


おわり。

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