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るろうに剣心の良さについて #9

今回は自分の一番好きな漫画である「るろうに剣心」について語ってみようと思う。20年前以上の作品であるし、この記事を見つけて読んでいる人たちは、おそらく履修済みとみなして語っていくため、ネタバレを含む。そのため、まだ読んでいない、ネタバレを踏みたくないという人たちは読んでからこの記事を見てほしい。

出典:和月伸宏・集英社

もともと自分の父が買い集めており、小学生のときに読み始めたのが始まりだった。小学生の頃は特に細かい内容なんて理解していないため、「飛天御剣流かっこいい〜」くらいにしか思っていなかった。しかし、自分が受験勉強を始めてから幕末の時の話について興味を持ち、改めて読んだときに内容の深さを理解した。今回はその中でも自分の好きなところを語っていこうと思う。

当時の時代背景に即したキャラクターたちのストーリー

明治時代は、文明開化など江戸時代と比べれば大きく発展しているものの、初期の頃は行政のシステムなどがしっかり機能していなかったり、賄賂は当たり前で権力を乱用する政治家などがおり、それに不満を持っていても吐き出せば処罰されるという、はっきりいって腐っていた時代でもあった。それでも自分たちの信念を曲げずに国のために活躍するキャラクターたちに惚れ惚れしたものであった。

キャラクターたちそれぞれのイズム

自分の一番好きなキャラクターはなんといっても御庭番衆頭の四乃森蒼紫であるが、生き様で一番好きなのは相楽左之助(以下、左之助)である。先程も言った通り、当時は権力さえあれば、100%黒でも権力の力で白になるというものである。左之助もそうで、市民のために年貢の半減を掲げていた赤報隊に所属していたが、その政策をよく思わない高官たちによって自分の恩師であった相楽総三が斬首されてしまう(ちなみに、武士は切腹でそれ以外は斬首であるが、農村出身の相楽総三は切腹ではなく斬首になってしまう。これは武士にとっては恥となる。新選組の近藤勇も同じ処刑のされ方をしている)。左之助のトレードマークである「悪一文字」は、自分の恩師をクロといった明治政府(維新志士)に対してのメッセージであり、自分はどんな悪にも権力にも屈しないという意思表示ということになっている。自分はこの話がとても好きなため、26巻の漢の背中をみてボロ泣きしている。

出典:和月伸宏・集英社

作者が書くモチーフなどのコメント

自分は、史実上で一番尊敬している人物は大久保利通であるが、その話もこの作者のコメントから感銘を受けて自分で調べていったものであった。7巻の大久保利通の説明をみてもらうと分かるが、作者がどれくらいその人物を尊敬しているのかがよく分かるものとなっている。

以上が、受験勉強を始めてから気づいた、るろうに剣心の良さである。もちろんまだまだ語り足りないしもっと好きなところはあるが、多すぎても読みづらくなるため今回はこれくらいにしておく。また機会があれば好きな漫画について語ってみたい。


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