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偶感

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[偶感(ぐうかん)] 折にふれて、ふと、思い浮かんだ感想。 その時感じたことを感じたままに綴っています。
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2021年6月の記事一覧

気を巡らしたLIVE

気を巡らしたLIVE

「(あなたから見て)私がなにを大切にしていると思っているか、教えて」

台湾ラーメンをお互い食べながら、問いかけられた。

夏至の前夜。

賀茂川でひと踊りと、ひと喋りと、ひと呑みした後に立ち寄った中華屋にて。

「美意識」という言葉がまず浮かんで、その後

「自分の美意識に忠実」と文章にした。

夏至の前夜と、賀茂川での踊りと、お互いの出立ちと、台湾ラーメンがあまりにも不釣り合いで、おまけに質問

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ただいま、のさり中

ただいま、のさり中

「そこもと、名はなんと申す」

「それがし、生まれも育ちも・・・」

なんて口上を唱えていたのは今や昔。かつては、生まれた場所や素性が自分の確かな身分証明であり、その名に恥じないような立ち居振る舞いを求められた。それ故に人としての自由を奪われ、身分の高い者が名を偽って市井の暮らしに紛れ込むなんていうのは物語としてよくある話だった。

「オレ、オレオレ」

とオレオレ詐欺の若者が電話をするところから

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ソウイウモノニ ワタシハナリタイ

ソウイウモノニ ワタシハナリタイ

子どもがまだ幼かった頃、夜中に熱を出して救急病院に駆け込んで担当医に説明を受けながらも、「明日、朝イチでK藤先生(かかりつけ小児科医)に行こ」っとどこか上の空で聞いていた。

翌朝K藤先生のとこへ行って、診察してもらって水薬をもらって安心する。

手首を痛めて、捻挫かなぁと思いつつ、「明日K子さんのレッスンがあるから、その時まで何もせず様子見よ」っと思って、翌日相談して「あ、何にもしなくていいよ〜

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