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お知らせと今後について

「めくるめく」と木端的近況

お久しぶりです

拝啓みなさま

お疲れさまです!
漫画家の木端みのです。

まずは、お知らせを先にさせてください。

8月から始めた、雑誌「めくるめく」ですが
9月号は原稿を揃えることができませんでした。
一回休みとさせてください。

すみません。
次号を来月以降に出せるよう、取り組んでいきます。

心身とも健康でいることが
めくるめくと漫画塾をやっていくための土台であるので
そこは死守しつつ、楽しみながら楽しいものを作りたいです。

漫画の動画については、今月出したいと思っています。
講座動画も、わたしの夢「長崎漫画塾」になくてはならないものです。
必ず形にしたいです!
お待たせして申し訳ないですが、引き続きよろしくお願いします。

じゃあ今月、それをしないで何をしていたか?という話をします。
漫画の講座をしたい!と豪語しておきながら、
とても言いにくい話なのですが…

漫画の描きかたを悩んでました

描きかたというと、絵の描きかたとかストーリーの作りかたが
わからなくなって伝えることが難しかったのかな?と思われるかもしれません。
実際、それもありました。

私は大ヒット作家じゃないので、大ヒット作の描き方もわからないし
人気のある作家でもないので、人気を集める方法もわからない。
それを伝えることはできないと思っていました。

その上で、それなりに役に立つことを伝えようとしました。

最初に書いた台本を引用の形で載せます。
没にした動画の台本なので、読み飛ばしてもらっても構いません。

今回もこの手帳、一次創作ノートに描き方を記録しています。
今回の内容は、「日記を漫画で書こう!」です。

今回の動画を見ると、なんだか難しいと思っていた漫画を描く事が、ぐんと身近に感じられると思います。

日々の記録として、文章で日記を書いている方はいますか?
その日記、たまには漫画で書いてみませんか?
画材は特に必要ありません。
いつも使っているお気に入りの手帳、お気に入りのノート、お気に入りのペンだけあれば大丈夫です。

さて、日記漫画の描き方は単純です!
原因と結果を描く
これだけです!


題材が特別なことがらである必要はない
宅配便が来たので→玄関で荷物を受け取った
なしを食べたら→みずみずしくて美味しかった

フリやオチはいらないの?って思うかもしれません
次を楽しみにさせるためのフリや
物語着地させるためのオチはいりません。

日記なので、自己完結でフリはいらないですし、
無理にオチをつける必要もありません。

つまりあきらかに面白いことはいらないのです。
無理にオチをつけることは
思ってないことを描くことにも繋がるので
的外れになることもあるし、まず完成させるハードルが上がりますよね。

なので、無理矢理オチをつける必要はないです。
日記のように、まずは自分のために描いて漫画を楽しみましょう!

木端の一次創作ノート

ここまででも、違和感がありました。
そもそも私は、描くために役に立つ方法を伝えたかったのかな?
むしろ、
誰の役にも立たないことでも、好きならやってみればいいじゃん!
そう伝えたかったのに。

そう感じつつ、役に立たなければ私の動画も見られないし
見た人が損した気分になる動画を作りたくない。
誰も得しないものを極力作りたくない。
そんな、やりたいことと真反対の思考がこの台本を進めさせました。

でも、せっかくなら読んでほしいと言う気持ちもわかります。

なので、押さえておいたら読む人に親切だなと思う
ポイントを今からお伝えしていきます。

物語を伝える時は

発見…知らない分野で新しい気持ちを体験する
再発見…知っている分野で新しい気持ちを体験する
共感…知っている分野で知っている気持ちを体験する


この3種類の気持ちの追体験のどれかを描くといいと思います。

木端の一次創作ノート

本当かよ?
と、自分でも思います。
今まで描く上で意識してきたことを、改めて言葉にしたつもりでした。
でも、伝えたかったことはこういうことじゃなかった気がする。

結局私がずっと思ってたのは、
失敗することも本当は面白くて、失敗から学ぶことも面白くて
その結果辿り着いた場所から景色を見るとき、心がとてつもなく喜ぶということだった。
その場所は、有名な山の頂上でも美しい秘境でもないかもしれないけど、
自分の気持ちにぴったりフィットして、安心して眠り朝が来るのを楽しみだと思える。

そこを見つけるために

ショートカットをしないという選択肢がある

勉強になりました!という言葉が苦手です。
その言葉を聞くとどうしても、
いやいや今さっき、家から一歩も出ずに動画を見ただけじゃん!
その人が読んだ本の要約を、間接的に聞いただけじゃん!
と思ってしまう。

自分から行動をしなくて、自分が変わることはあまりないと感じる。
行動という言葉には、失敗をするという意味も含んでいる。
失敗した経験があって、やっと方法論が生きてくる。

だから最近は、簡潔に要点を伝えようとする言葉
それ自体も苦手になってしまった。

でも、私は今回動画を作るにあたって
それをしようとしてたんだ。
なんでだろう?と思う。

ひとつ、思い当たるのは
「私を諦めてほしくない」という自我があったのかなって。
わかる、わかった、そういう風に感じることはうれしいですよね。

私は動画を通じて、わかったという気持ちをもらってほしかった。
だから、一見わかりやすくあろうとした。

本心ではないことを、わかりやすく伝えたところでそれは伝わらない。
だから、わかりにくくても本心を伝えなければいけないと思ったんです。

ショートカットをしない道を伝えていきたいです。

最後に

台本のなかで嘘ではないなと感じる部分もあったので、
最後にその部分を載せます。

まだ、走り出してもいない漫画塾です。
こんな紆余曲折の末出す動画ですが、
よかったら楽しみにしてくださると嬉しいです!

ただし
自分のためだけに描く漫画なら、こういうことを意識する必要はない。
自由に日記を書くように、フリもオチもない漫画を描いていいと私は思うんです。
そうすることで、漫画を読むことだけではなくて、漫画を描くことが身近になりますよね。

私自身、漫画に生きる勇気をもらってきたから
漫画を描くということが未来に残って欲しいと思っています。
AIがどんなに発展して漫画を描くのに人の手がいらなくなったとしても、
描くこと楽しむのは人間にしかできないから、漫画を描く楽しさが残って欲しい。
だからたくさんの人に漫画を日常的に描いて欲しいんです。
書く人と書かない人の壁を取っ払いたい。
そんなわけで、漫画をすべての人が扱える言語にするために活動しています。

いろいろ言いましたが、
日記を書くように漫画を描くと完成品ではなく、
途中の過程を楽しめると言うことを伝えたかったです。
皆さんもぜひ、日記を漫画で書いてみて下さい。

木端の一次創作ノート

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