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鷗外の食卓(翻訳篇) 8 『罪人』 アルチバシェッフ

 食堂では珈琲をている。トンミイ、フレンチ君が、糊の附いた襟が指に障るので顫えながら、まりにくいシャツの釦鈕ぼたんを嵌めていると、あっちの方から、鈍い心配気な人声と、ちゃらちゃらという食器の触れ合う音が聞こえる。

「あなた、珈琲が出来ました。もう五時です。」こう云うのはフレンチの奥さんである。

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『罪人』 アルチバシェッフ 森鷗外訳

出典 えあ草子・青空図書館 青空文庫

これで、あなたもパトロン/パトロンヌ。