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宇多田ヒカルさんを語る

私の大好きなというか、神的な存在の宇多田ヒカルさんについて語りたいと思う。
有名な方々が評論している部分もあると思うが、曲が出たその当時の印象のままつづっていく。

もうタイトルにあるとおりに、デビュー曲『Automatic』の出だしのシンセの音を聞いたとき、これは心臓の音だ、ドキドキを楽器で表現するんだと衝撃を受けた。

とはいえ、最初はいたるとこの歌番組でサビを聞いていて、もうそれだけでもゾクゾクした感じはあった。
PVの少し腰をかがめた感じで、リズムの取り方も独特、英語もネイティブは発音で、邦楽なのに洋楽を聞いている感じがした。

Aメロの『七回目のベルでー』というのも「な」で切って「なかいめの」と続く、そして「べ」で切って「るでじゅうわきをー」と続く。
音楽をまったく知らない私にとっても、言葉ごとメロディーに乗せるのではなく、文字と文字で切って歌っていることに疑問と凄さを覚えた。

なぜ疑問が残ったかというと、文字と文字を切っても、違和感なくちゃんと言葉として、文として理解できるからだ。メロディーラインも一見、口語のイントネーションとはなんか違うなと思いつつ、スーッと入ってくるのだ。

そこから宇多田ヒカルさんの虜になり、シングル・アルバムは欠かさず買い、出演するテレビ・ラジオ番組はチェックし、載ってる雑誌は買ったり、友達から宇多田ヒカルさんのページだけもらい、スクラップをした。

『For you/タイムリミット』は、宇多田ヒカルさんの曲たちの中では、静かなというか、あまり目立たない(個人的に見て)曲ではあるが、自分の中の奥の部分を歌っている気がして、大好きだ。
『タイムリミット』の「さぁはじまり はじまり」っていう歌詞は、昔話を語るときに使うセリフなのに、メロディーに乗せただけで、カッコよく聞こえるのだ。
それでいうと『Kiss&Cry』の「どんぶらこっこ よのなかー」と続く、「どんぶらこっこ」も安っぽく聞こえないのだ。
メロディーラインと歌い方、発声の仕方でこうも言葉の印象を変えるのかと驚く。

『traveling』は、それまでの曲とはガラッと変わる曲で、アップテンポで明るめな印象を受けそうだが、どこか切なくて、ちょっと余韻が残る曲に感じる。
でも、宇多田ヒカルさんの曲の中で元気になりたい!、気持ちを上げたい!と思うときはよく聞いている。
「銀河鉄道999」を思わせるPVが大好きだ。

出す曲出す曲、色々な発見があって、ますます宇多田ヒカルさんの凄さ、成長している姿を見せつけられていて、最初から手の届かない人ではあったが、さらに手の届かない人、別次元の人と思っていた。

そんな中、6年の活動休止期間に入ってしまった。
凄い寂しかったし、活動休止中プライベートでも色々あったので、正直もう歌手活動してくれないんじゃないかなと思っていた。
でも、もし再開してくれたらどんな歌を聞かせてくれるんだろうとわくわくもしていた。

活動再開後に発表した楽曲は、もちろん今まで以上にすごいと思わされるが、何となく宇多田ヒカルさんの音楽がもっと身近に、理解できるようになった。
宇多田ヒカルさん自身が、色々な経験をして人間らしくなった(今までそうじゃないという意味でなく、今もだが今までは神的だったから)というのと、自分自身も色々経験して、歳も近いこともあり、わかるようになったんだと思う。

復帰後のライブを見て、本当に存在するんだ、ずっと応援し続けて、好きでい続けてよかったと思った。
そして、復帰してくれてありがとうという感謝の気持ちと、これからもついていきますという気持ちだった。

宇多田ヒカルさんの曲はどれも好きだが、私の名刺代わりといってもいいほど『PINK BLOOD』は私を表している曲だと思う。
これほどまでに、ドンピシャな曲に出会ったことがなかったので、参りましたという感じだった。

深いところまで自分自身を掘り起こして、メロディーに乗せて、曲も含め表現するんだから、私はかなわない。
ともかく宇多田ヒカルさんは、創作しなきゃと掻き立てられる。
私も表現者として、もっともっと勉強して深みのある、でも親しみやすいものを作っていきたいと思う。

※随時、新曲で印象的なものを、更新していきたい。

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