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20180713社説から見る現代日本

おはようございます。
本日のオススメは朝日の「中国AI社会 誰のための誰の監視か」です。

テクノロジーの進歩は恩恵をもたらすとともに、負の側面も。功罪両面をしっかりと見据えながらデメリットを最小限としながらメリットを最大限化させていきたいものです。

以下、朝日社説からの引用です。

「知らぬ間に自分が防犯カメラに映っている。いつ、どこに行ったか、足跡がさまざまな記録に残る。そんな社会が、今や当たり前になっている。

(中略)

極端なケースが中国だ。一部の都市では、警察官が顔認証できる眼鏡状のAIカメラを身につけてパトロールを始めた。イベント会場などで指名手配容疑者が摘発されているという。

高速鉄道の改札や大学構内に入る際など、身分証提示による本人確認を顔認証に変える仕組みも試験的に始まった。

先端技術による大量チェックは確かに治安対策としては効率的だ。市民にとっても、本人検査の列に並ぶなどの負担が減る便利さがある。

しかし懸念されるのは、それを、誰が、何のために、どのように使うかという問題だ。

中国の場合、異様な使い方が伝えられている。少数民族問題を抱える新疆ウイグル自治区では、特定の人物が自宅や職場、通勤路から300メートル以上離れると、カメラの顔認証を通じて当局に通報されるという。

監視が政府批判を抑え込むためのものであってはならない。当局が故意に選ぶ思想信条、人種、宗教などによりプライバシーが侵されるならば、明らかな人権侵害だ。

(中略)

市民も対象となる監視システムは、十分な透明性が保たれなければならない。理不尽なプライバシーの侵害はないか。市民の側も、しっかりと権力を監視する必要がある。」

<社説一覧>
日経:世界の安定にはNATOの結束が必要だ/米社会を変える最高裁人事http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:参院選挙制度 弥縫策は混乱を広げるだけだ/日産排ガス不正 ルール軽視の体質が目に余る
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:「心は女性」入学へ 男女の否定につなげるな/公選法改正案 参院無用論を広げるのか
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:来年度予算の要求基準 膨張のすすめではないか/都市対抗大会きょう開幕 野球と仕事の「二刀流」を
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:豪雨と避難 危機感を共有するには/中国AI社会 誰のための誰の監視か
http://www.asahi.com/news/editorial.html

※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376

※『1日1分歴史小話』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m7db9a358d26a

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