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20180412社説から見る現代日本

おはようございます。
本日のオススメは日経の「注視すべきマレーシア選挙」です。

マレーシアは、日本の集団主義と勤労倫理を学べという「ルックイースト政策」を標榜しながら1980年代以降の経済発展を進めてきました。

しかし、近年は経済成長著しい中国や欧米への留学が急増。日本への留学は減少傾向にあります。

日本はアジア諸国の良きお手本としての地位を維持できるのでしょうか。

以下、日経社説からの引用です。

「マレーシアのナジブ首相が連邦議会下院を解散し、5月9日に総選挙が実施されることになった。

(中略)

ナジブ氏が率いる与党連合の国民戦線は、2017年に5.9%に達した高い経済成長などの実績を強調し、1957年の独立以来続く政権の維持を目指す。

対する野党連合の希望連盟はナジブ政権の汚職体質を批判し、92歳のマハティール元首相が政権打倒の陣頭指揮に立った。だが与野党どちらの主張も、小手先の人気とり政策ばかりが目立つ。

(中略)

同国の1人当たり国内総生産(GDP)は約1万ドルと、先進国の仲間入りが近い。だが開発独裁の古い体質を残す政治体制は、新興国どころか途上国のままだ。

腰を据えて取り組むべき課題は多い。たとえばマレー系国民を優遇するブミプトラ(土地の子)政策は、人口の25%を占める華人系からみれば明らかな人種差別だ。こうした不条理な構造を放置したままでは、人権を尊重する国として世界の信用は得られない。

カンボジアの独裁的なフンセン政権や軍政が続くタイなど、東南アジア各国で民主化の遅れが目立つ。アジアに民主主義が根づくためにも、他国に先駆けて経済発展を遂げたマレーシアは、公正で透明な選挙を通して政策を競い政治の進化を示してほしい。」

<社説一覧>
日経:日本は自由貿易の維持に全力を尽くせ/注視すべきマレーシア選挙
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:加計「面会」記録 疑念払拭へ冷静に議論せよ/23区の定員抑制 地方大学の振興こそが大切だ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:加計文書 一体どちらが真実なのか/終末期の指針 タブーとせず語り合おう
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:加計文書に「コメントせず」 首相答弁は、やはり苦しい/2期目に入った黒田日銀 独立性の信念が試される
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:加計と森友 はぐらかし、いつまで/北朝鮮外交 日本は柔軟に機を探れ
http://www.asahi.com/news/editorial.html

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