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資本主義と孤立

ある自治会役員の方から、こんな話を聞きました。
 
「「役員やるくらいなら自治会に入らん!」と言われて驚いた。」
「レストランに家族で行っても、みんなスマホしてる」
「地域や家族のコミュニケーションが崩壊している。これが根っこではないか」
「自己完結型になっている」
 
 
私がこのお話から感じたのは、資本主義のシステムの負の影響です。
 
GDPを上げるためには、個人で完結できるようにした方がよい。
例えば、
「お金を払ったらモノを届けてくれる」
「サービスが受けられる」
 
とすると、人に迷惑を掛けなくなります。
表現を変えると
「迷惑を掛けないためにお金を使う」
とも言えるでしょう。
 
新自由主義によって規制緩和が起こり、競争が激しくなりました。
資本主義の欲のシステムも手伝い、何でも一人でできるようになりました。
 
昔は醤油をお隣さんから借りました。
電話も借りました。
テレビも、持っている人の家に見に行きました。
 
今は、一番安いところでお醤油を買えます。
 
 
私自身は、一人でいたいときもあるので、このシステムに正面から反対はしません。
むしろ、
「自治会って共益費みたいなの取ってるけど、あれは何に使ってるんだ?」
とさえ思います。
 
ただ、地域のコミュニティが衰退している事実のひとつには、
現在の経済のシステムも関わっていることを認識することも必要だと思います。
 
また、コミュニティを維持することの大切さもあり、
それはまた別の方法で対応が必要だとも思います。

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