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『反応しない練習』緊張さんにおすすめ本

この本は、ひとことで言えば「スルーする力をやしなえる本」

みなさんは、他人の機嫌の良し悪しで、自分の気持ちまでも揺らいでしまった…。そんな経験はないでしょうか。


例えば、職場の同僚。
朝から機嫌が悪いのか、足音をドタドタして歩き、ブスッとして挨拶しても返してくれない。ドス黒い嫌な波動がオフィスにただよう。そんな時私は、体が硬くなって、「近寄らないようにしよう」「話しかけられたくないな」と思います。嫌な緊張感です。


でも中には、気にせずに淡々と仕事をしている人がいます。もっと言えば、気づいてさえいない。なんて平和な人なんでしょう。羨ましいです。

その違いは何なのか?この本から知ることができました。

緊張さんにおすすめの理由

こんな方にオススメです

🍀 緊張しやすい人 あがり症の人
🍀 プレッシャーを感じやすい人
🍀 ブッダの教えを学びたい人
🍀 人間関係で悩みのある人
🍀 ラクな生き方をしたい人

特にも緊張しやすい方にはおすすめです。
なぜなら、元あがり症の私が思い当たるところが多かったから。

緊張しやすい人は、他人の表情や声のトーン態度などに敏感。
自分がプレゼンやスピーチをしている時や普通の会話でも、相手の言動をみて自分勝手なイメージを持ちやすくないですか?

私は、相手がつまらなそうな顔をしていると、「私の話がつまらないのかな…」なんて悪いイメージを持つことが多かったんです。

意識していないと、ネガティブなことを考えてしまいがち。この思考癖を止めるにもこの本は良いヒントをくれます。

脳は騒がしい…何に反応しているのか?


どんな悩みも解決できるシンプルな考え方があると書かれています。
悩みとはたった1つの事から始まっていると言うのです。
それは心の反応

たとえば、
・朝の通勤ラッシュで「今日も混んでいるなぁ」とゲンナリする。
 →これは心を「ゆううつ」にさせる反応です
・夫が今夜も飲み会!相手の行動にイラつく。
 →これは「怒り」を生む反応です。
・「失敗するかも…」とスピーチをする前にマイナスの想像してしまう。
 →これは「不安や緊張」をうみだす反応です。

このように仕事をしている時も、外を歩いてる時も、心はいつも反応していますよね。結果として、イライラしたり、落ち込んだり、不安やプレッシャーを感じるなど、悩みが生まれてきます。

つまり悩みのはじまりには決まって「心の反応」がある。

だとしたなら悩みを作り出しているこの「ムダな反応をしない」ことが解決策だというのです。

確かに、超・合理的な考えですね。

注:これは我慢をすることや無視をすること、無関心でいることではありません。悩みを増やしてしまうような無駄な反応を最初からしないことです。

「心の反応」を軸に以下のような本の構成になっています。

第1章 反応する前に「まず、理解する」
第2章 善し悪しを「判断ししない」
第3章 マイナスの感情で「損しない」
第4章 他人の目から「自由になる」
第5章 「正しく」競争する
最終章 考える「基準」を持つ


第2章に、「良い悪い」「好き嫌い」など判断しないことについて書かれています。これ、特にも緊張さんやってませんか?

緊張しやすいあなた、完璧主義になってないでしょうか?

「また同じ内容を話している」「カミカミになってる」「下手な話」
「上手い話」などなど、評論家になっていませんか?

その判断、特にも批判って、自分に返ってくるんですよね。

なぜなら、「上手く話せない自分はダメな人」と自分のことも思いがち。

実は悩みや苦しみを自ら作ってしまっているのが、この良し悪しを判断していることなんです。

ではこの判断を手放すことできるか?
ブッダは簡単だと言っています。

反応を手放す方法


判断してるというのは「妄想に過ぎなかった」と気づけば良いと言うことです。

そう、私たちは、妄想のループにはまっていたんですね。

では、どうしたら判断・妄想を手放せるか?その方法を1つご紹介します。

「あ、判断した」と気づくということです。

職場のごきげん斜めな人のことを「いつもあの調子で嫌だ」「それなのに仕事ができるから鼻につく」「なんで上司は何も言わないのか」などなど、妄想が進んでいるときがありますよね。

そうしたら、「あっ、妄想してた」「判断してた」とまず気づく。

声に出すのもいいですね。

「あっ、判断してた」とつぶやいてみる。自分の考えが正しいとは言えないことが本には書かれているので読んで欲しいのですが、その上で、
「まぁ判断に過ぎないけどね」とさらにつぶやくといいかなと思います。

自分が正しいと思うことを手放すことでもあります。

プレゼンの最中に「今、自分にダメだししてた」と気づいたら、そもそも、自分は何のためにプレゼンをしているのか…目的を思い出しましょう。

これを繰り返していくと、ゴチャゴチャしていた脳に空間ができて風通しが良くなる感じがします。

よく考えれば、他人の機嫌が悪いことに振り回されている時間がとってももったいないですよね。

スルーする力をやしなえると、かなり生き方がラクになる!そう実感しています。なんども繰り返し読みたくなる本です。

『反応しない練習』
著:草薙 龍瞬

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