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旅行中に日本ではできないような体験 シニア夫婦の海外個人旅行

夫婦2人だけで海外旅行をしていると、日本では経験できないような体験をしたり、トラブルにあったりします。

今回は、そんな事例を集めてみました。


並ばずにボリビアに入国

私たちは、ペルーのチチカカ湖の近くに滞在していました。
数日滞在する計画でしたので、町中にあるツアー会社のツアーを申し込むことにしました。

チチカカ湖から、ボリビアにあるティワナク遺跡を観光するプライベートツアーです。車の運転手と英語ガイド付きです。

車で1時間弱で国境の検問所です。
ボリビアでは別の車に乗るので、検問所の手前から検問所まで徒歩で移動です。

検問所に近づくと、検問所通過の人の列が100mほどできていました。
ガイドは、気にすることなく行列の先頭付近まで私たちを連れていきます。

検問所付近の行列

検問所の建物の前で、何やら怪しそうな人が出てきて、私たちを建物の中に連れて行き、検査の順番の先頭に立たせました。

そのまま検査官にパスポートを確認してもらい、入国です。

入国すると、先ほどの怪しそうな人とガイドが待っています。
ガイドが「お金をあげてください」というので、妻と二人分で20米ドルを渡しました。
相手はそのお金で満足したようです。
相場はいくらかわからないし、ガイドも教えてくれませんでした。

通常なら検問所の通過に2時間ほどかかるらしいのですが、数分で入国できました。
いつものことなので、ガイドは慣れているようです。

無事に入国できるまでは、心臓が飛び出るくらいドキドキしていました。

ケチャップ強盗未遂に遇う

スペインのバルセロナ駅に列車で到着し、ホテルまで徒歩で移動していた時のことです。

この日は、ドイツ/フランクフルトで、スペイン/バルセロナ行きの飛行機に乗り継ぎをしました。
この乗り継ぎ時に、フランクフルトの空港職員がストライキをしており、飛行機の出発が数時間遅れてしまいました。

おかげで、バルセロナの空港に到着したのが深夜になり、市内までの列車が最終便になってしまいました。

ホテルがあるバルセロナ駅に到着したときは、深夜の24時を過ぎていました。
ホテルまでは数百mだったので、夫婦二人でスーツケースを押しながら歩くことにしました。
街灯があり明るかったので、あまり怖いとは思わず、心配はしていませんでした。

妻が、「変な人がついてくる」というので、立ち止まって見ていると、男性が近づいてきてそのまま立ち去りました。
妻が、「背中に何かついている」というので、確認しようとしたときに、さらに別の男性がティッシュを出しながら、ニコニコして近づいてきます。

男性たちの動きがあまりにもタイミングがよく、危険を感じたので慌てて走って逃げました。

ケチャップ(イメージ)

ホテルについて確認すると、ケチャップがべっとりと背中についていました。コートを着ていたので、全く気が付きませんでした。

ケチャップ強盗なるものは、話には聞いていましたが、妻が気が付かなければと、ぞっとしました。

乗り継ぎのゲートを間違える

ペルーのリマ空港にチリから到着した時のことです。このリマ空港で乗り継ぎし、アメリカのマイアミへいくことになっていました。

このときは、乗り継ぎの標識だけ見て歩いていました。そのまま手荷物検査などをを受けて、乗り継ぎ便があるだろうと思われる場所に出ました。

飛行機の予約券しかもっていないので、乗り継ぎ便のユナイテッド航空の窓口に行く必要があります。
しかしいくら探しても、南米で共同運航しているラン航空の窓口しかありません。

南米の共同運航便

窓口で聞いてみると、ここは南米専用の乗り継ぎゲートだけだから、ここにはないとのこと。
手荷物検査も受けているのに、大変なことになったと、冷汗がどっと出ました。

本来バックして戻るということは、できないようになっています。仕方なくゲートの入り口で、検査官に片言の英語を使い間違ったことを説明しました。

親切にもその検査官は、それまで通ってきた検査所など必要な場所すべてにに連絡してくれたようです。

どこに行っても、パスポートを見せるだけでスムーズに対応してくれました。

結局、ユナイテッド航空の窓口に行くには、いったん入国しなければなりませんでしたが、税関も入国検査もほぼフリーパスでした。

相談した検査官に感謝です。

乗り継ぎの表示しか見ずに歩いて行った私たちのミスです。
しかし、飛行機の予約書は、ゲートに行く途中に何度か検査員に見せていました。
それなのに、だれも気付いてくれませんでした。

乗り継ぎ時間は十分あったので、乗り継ぎ便には間に合うことができました。

NHKの撮影隊と乗り合わせる

メキシコには、チワワ太平洋鉄道という鉄道があります。

毎日1往復だけですが、距離は650kmの路線で、ロスモチスという町からアメリカの国境近くのチワワまで運航しています。

チワワ太平洋鉄道
通称:チェペ

もし乗ってみようと思われましたら、1等車をつないでいる曜日が限られているので、注意が必要です。

1等車と2等車とは完全に区別されており、各車両にはライフル銃を持った警察官が乗車しています。
ちなみに、1等車には食堂車が連結されています。

古い鉄道なので、列車の速度があまり出ません。
人が走る程度の速度なので、強盗に襲われることもあるようです。

途中には、アメリカのグランドキャニオンより、規模が大きい渓谷も通過します。
途中下車もできますが、1等車は全席指定席なので、次に乗る日の指定席を予約しておかなければなりません。

私たちは、1週間ほどかけて、途中下車しながら観光をしていました。
その途中で、NHKの撮影隊が乗ってきました。

日本の俳優さんとスペイン語の通訳、メキシコの観光局の職員、カメラマンにディレクターなど10人弱の団体です。

「世界の秘境鉄道」という番組だそうですが、秘境鉄道に私たち2人が乗っていたので、驚かれたようです。

撮影隊の俳優さんとスタッフ

天下のNHKですが、撮影を見ていると「やらせ」部分が相当ありました。

俳優さんが、一緒に座っているメキシコの人と会話をする場面がありましたが、なんとそのメキシコの人は、メキシコ観光局の職員です。

事前の打ち合わせで、ディレクターが「まず、どこからきているのか聞いてください」と俳優さんに指示しています。
会話の中身は、すべてシナリオ通りのようです。

NHKの撮影隊も途中下車して宿泊しましたが、なんと私たちと同じホテルでした。

撮影後に、俳優さんが勝手なことをしたようで、ディレクターに散々叱られていました。
小さなホテルのロビーで、しかも夜中に、大きな声の日本語で叱っています。部屋にいてもうるさいくらいでした。

他にお客さんが泊まっているホテルで、同じ日本人として恥ずかしい気がしてなりませんでした。

個人旅行なので、何かあっても自分たちで対応することになります。
妻は、いつもワクワクすると喜びますが、私はいつもドキドキで対応です。

それでも、終わってしまうと良い思い出になります。 

大小を含めれば、まだまだ多数の事例があります。長くなりますので、続きは次回以降にします。

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