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令和5年10月11日(水)のあたりさわりない薬剤師日記

※令和5年 クリエイターフェスに参加※ 10月1日から31日まで毎日薬剤師日記を書く。



 処方箋を受け取ったら、事務さん(医療事務員のこと)がまずすることは、その処方箋のコピーだ。それを調剤室にいる薬剤師にまわしたら、事務さんは保険薬局としての事務的な業務にかかる。
 薬剤師は調剤にかかる前に、処方監査をやる。医師のケアレスミスが、ないかどうか。分量や用法に問題がないかどうかのチェックだ。

 たとえば 薬剤名A が1日3錠  朝昼夕 なら

薬袋やくたい には、
毎食後 1錠ずつ 飲んでくださいとわかりやすく印刷されるようにする。

一番わかりやすいミスの例として
 

1日3錠 を  1日4回に分けて飲む  朝昼夕と寝る前 



つまり 1回につき、3/4錠飲むということは、ほぼない。こういうときは、疑義照会といって薬局から処方発行された医師に対して電話で質問をする。たいがい医師は電話口まで出てこず看護師が代行する。

(注:小児科などは体重で増減されることが多いので、3/4錠にあたる量を出されることはある。錠剤表記の場合は粉表記に換算して剤型変更してもよいかの許可を得るための疑義照会をする)

湿布が100袋とか。処方量が極端に少ない、もしくは多い。利尿剤なのに寝る前の服薬指示、逆に睡眠薬なのに、朝食後はおかしいとすぐ気づく。が、こういうミスはたいてい医師のPC操作の不慣れさからくる。誤操作ですね。

 薬手帳のチェックにより他の病院の処方の重複や禁忌(きんき・一緒に飲んではいけない薬のこと)が出ている場合はややこしくなる。薬手帳から履歴をたどり、疑義照会をする。
 わたしがいる調剤薬局に来る前の前任の調剤薬局に対して「禁忌薬が出ているのに、アンタとこ、なんでこれを通した?」 と言いたくなる経験もしている。逆もあるかもしれない。

 というわけで処方監査1つでも、いろいろあります。

また明日!

ありがとうございます。