KANSAI BEER WEEKの話
久々のnoteであり久々の自主企画。これまでも色々やってるけど、いつも心がけているのはマーケットインの姿勢。
日程：7/16(火)〜7/28(日) 13日間約2週間
場所：飯田橋 FRANK'S BARBE(E)R THE STAND.
前略
売上のことを考えると、今人気のブルワリーのビールを店舗が揃えるのは自然だけど、ラインナップがどの店も今似たりよったりになってきている。
ビール業界のことを考えると、お金を使うファンが依然としてお金を使っているだけのように見えて、広がっていってないのではないか。
と、現場に立っていて東京のお店のことを考えていたら、
関西の方から「東京はクラフトビールの勢いが高まっている、関西とは全然違う」と言われた。
東京でこれなら、他の地域はまだまだビールがリーチしてないってことなんだなと直感的に思ったけど、 確かめないで論じたくはなかったので大阪に行ってみた。
CRAFT BEER LIVEという大阪でもトップクラスの知名度があるイベントだ。現地のビール仲間のアテンドもあり、全ブースは無理だったが回れる限りのブルワーさんと時間が許す限り交流をした。
結論、もちろん美味しいと思ったビールもあったし、普通かなと思ったビールもあった。ただ、飲むシーンや順番によってはその印象だって覆せる。そこがビールの面白いところ。
ここでの経験値を活かさない手はないなと思っていた。スケジュール調整も大変な中休みをもらったし（感謝）
肌感だが、今東京のビアバーはヘイジーIPAが落ち着いたのでまだ見ぬ新しいブルワリーの発掘を始めている印象がある。
現に、意識が高い店舗では関東以外で注目されているブルワリーのビールが少しずつ登場し始めた（もちろん営業をかけられているからというのもあるけど。それはマッチング成立という話でもある）
ならば、関西のブルワリーの紹介、自分が一挙にやってしまおうかと決意したのであった。
ラインナップ選出
◆大阪
・APE BREWING ※外販はほとんどないが縁により実現。周年ビール登場予定！
・箕面ビール ※普段からお世話になっているので1週目はあえて控えめに、2週目から貯めている限定ビールが登場することになるかと！
・國乃長ビール（壽酒造株式会社） ※貴醸ゴールドいきます。飲んだことない？名作よ？
◆京都
・CRAFT BANK ※けやきから人気の高まりがすごい、缶のデザインも好き
・KYOTO NUDE BREWERY ※今年これから確実によく見るようになるブルワリー。ドリンカビリティを意識したビールが光る
・Bighand Bros. Beer ※世界金賞を受賞したあのビターを持つブルワリー。
・WOODMILL BREWERY.KYOTO ※派手さはないがどんなシーンでも飲めるテイストをお一人で造られてる姿は応援したくなる。なんと元國乃長！
◆兵庫
・Egret Brewery ※今関西で最も人気があると言われているブルワリー。特に人気のビールを関西人に確認したのでお楽しみに
・NAMI NO OTO BREWING ※こちらも元國乃長からの独立組！周年ビールを特別にお手配いただけた
・KOGANE BREWERY ※これからの伸びに注目しているブルワリー。GJBA受賞歴あり。今回はボトルから！
◆和歌山
・Nomcraft Brewing ※関東でもご存知、アメリカン/ドイツスタイルどれも安定したテイストが作れるハイブリッドなブルワリー
◆奈良
・奈良醸造 ※BEER AFTER SAUNAのレシピをみさきさんが書いていたと聞いて居ても立ってもいられなかった
本当はもっと紹介したいところがあるけど、実力だったり、他店舗とラインナップが被ってカニバりたくなかったり、
店の雰囲気に合うビールかを総合的に考えたリストに努めた。
後は若いところばかりではなく老舗ブルワリーも入れるのは自分のポリシーで、ビールファンも新旧混ざり合って交流をしてほしいと常日頃から思っているってのもある。
液種自体はまだちょっとナイショで…ふふふ
ただ殺到度合いによっては2週間中すべてのビールが必ず在庫がある状態は絶対に維持できないため、1週目2週目それぞれのハイライトを設けることにした。
1週目…Nomcraft Brewingコラボオリジナル限定ビール開栓
2周目…KYOTO NUDE BREWERY新作限定ビール(缶)陳列開始
どちらのブルワリー様も日夜やり取りしてくださって本当に有り難かった。
Nomcraftさんのビールはこの時期飲めるのは恐らく地球でもこの店だけかと。笑
スタイルはサワー！
NUDEさんはタイミングの問題を逆手に取って、デザインも良いのでパッケージを見てもらいたいなという思いもありお手配いただけた。ケグは1周目から登場するのでまずはそこから楽しんでもらいたい。
フード
関西もグルメの街なので何も出さないわけにはいかないだろと思っていたけど、ガスが使えないので苦心した。
そこで考えたのが、冷やしラーメンのような逆に火を使わなくても涼しくなれるメニュー。
実現できそうなものを吟味した結果…
肉吸いなら、いけるんじゃない？と。
無事提案通って一安心。これから細かく詰めるぞー！
さらに期間中、
7/20はコーヒー&ジェラート
7/27&28はタコスイベントもあるので、ぜひ一緒に食べてほしい。
その他やったこと
FRANK'Sグループの本社は実は大阪にあり、それもあってこのイベントを思いついたのだけど、
折角なので彼らにも東京の店舗でこんな事を考えてるやつがいるというのを交流のきっかけ感覚で知ってもらいたかったので、
全スタッフ向けに簡易なプレゼン資料を作成した。
身内に熱が伝わってないイベントは温度差が見てわかってバレてしまうので。
資料はブルワリーの面々にも配布した。
あとはポップに必要以上の時間がかかってしまった。。
関東と関西で（ネガティブではない意味合いの）大きく違うポイントはなんだろう…といろいろ考えた末、ラジオのAMFM周波数かなとピンときた。
将来的には統一する話もあるし、今回の趣旨に最高にピッタリ。
と閃いてロゴをオマージュさせてもらった。
よく見ると後ろにWestとEastのWとEが見えるように配置。
あとはわかりやすいアイコンも必要だなということで通天閣を。大阪のブルワリーより京都のほうが多いのだけど。苦笑
まぁそのあたりは、当日までまた楽しみにしててくださいな…
終わりに
企画に携わった全ブルワリー、全関係者に感謝を。
また、これからのビール界のために「ディレクションを担当する」という概念が浸透してほしいと思っていて、いづれはワインと同じように店舗のラインナップを決める仕事が広がっていってほしいなと思っている。
全ビールのディレクション、企画立案からプレゼンまですべて担当をしたことをここに記す（もちろん多くの皆様のおかげ）
すべてはビールの面白さをより多くの方に触れてもらうために。
お会いできることを楽しみにしております。
ビールと音楽とクリエイティブを中心に少し突っ込んだことをまとめるように心がけています。 サポートしていただけると心の励みになります。