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歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語VOL.107オランダ観音様の愛情物語(涙)

おはようございます。一昨日、オランダ観音様という名前に心惹かれた私は引き寄せられるように千葉県流山市まで向かいました。

地図化するとこんな感じ。はじめてつくばエクスプレスに乗ったかな?いや、友だちの淳ちゃんと行ったことない所に行きたいね~て一回は乗ったかも。いずれ、大した面白い電車でした。

恰好いいロゴに

昆虫を困虫として表現したり、野菜をモチーフにしてオヤジギャクを展開するという最高にロマンチックな電車でした。

それで、私は流山おおたか森の駅に行き、グーグルちゃんがおっしゃる通りに歩きました。

家庭菜園のためのレンタル農場の貸し出し看板。

とにかくのどか~。野菜大好き!の町。

で、とことこ歩いて発見。

行ってみたら、本当に四角のお墓のような馬頭観音様が2つ並んでいました。
看板の内容は品種改良のために、日本に連れてこられたけれども、日本の風土になじめずに、暴れて、しまいには、殺されてしまったとの話が。

可哀想なお馬さんのお話が書かれていました。
その事件に重みを感じ・・・・
なかなか物語に着手できず、、、けど、あ、そうだ~と
今朝、頭の中でストーリーが完成しましたので、お知らせさせてくださいー!

では、馬頭観音さま!
よろしくお願い申し上げます!

「はーい!おはようございますー!」

「おはようございます。昨日、途中まで描いていたんですが、悲しくって切なくって、せっかく日本に来たのに、なじめずにって、殺されちゃうなんて・・・って、悩みました。それで、いろいろ、頭に浮かんじゃって・・・紙に思うまま描いたのですが、見てもらってもいいでしょうか?」

「いいわよ~~~。見せて見せて~」

「では、はじまり~はじまり~。ドキドキ」

「ある所に栗毛色の綺麗なペルシャ馬のマロンちゃんという馬がおりました。オランダ在住のマロンちゃんにはヒースっていう名の彼氏がおりました」

「ヒースね~なんで?」

「なんとなく嵐が丘のヒースって感じでしょかね~」

「はは、そうなんだ」

「なんとなく目が涼やかなイメージ?いいでしょ?」

「あ、はい。続き、どうぞ」

「はい」

「マロンはあまりにも綺麗な馬だったので、4代将軍の徳川家綱に、おいお馬さんや、ぜひ、日本に来てもらって、種馬になりたまえ~。赤ちゃんがウマれたら、オランダに返すから・・・ね?いいでしょ?って言われて、オランダと日本のためなら、って、マロンちゃんは日本にやってきました。根っから、真面目なマロンちゃんはせっせと種馬としての役割を果たそうと思いましたが、日本のお馬さんの男子は『きれいすぎて、近寄り難い~』『見ているだけで十分だす~』『え、マロンちゃんとエッチするんでしょうか?綺麗すぎて無理っす』という感じでした」

「そうなんだ~」

「でも、マロンちゃんはいつか、オランダに帰ることがきっと叶うと思って頑張りました」

「ふんふん」

「ですがある日」

「どこからともなく、見たこともない美しい真っ赤な鳥がマロンちゃんの耳言でささやきました。『マロンちゃん、ヒースがマロンちゃんが帰ってこないって他の女の子とチュッチュしてたよ~』と」

「ま~」

「それでマロンちゃんはヒースの浮気を止めないとと、必死で・・・・」

「係のおじさんに帰りたいと、飛びかかって、蹴ったり、踏んだりしてしまいました。暴走だ~暴走だ~と村人はあわてふためき・・・・・

村一番のマタギさんが、心を鬼にして、『マロンすまない』と」

「バキューン・・・」

「マタギさんの銃から放たれた金色の玉は、一瞬にしてマロンちゃんの腹部を撃ち抜きました」

「かわいそう~」

「ですよね~~~」

「そしてマロンはついに倒れて、死んでしまいました」

「わ~」

「でも、実際、ヒースは全く浮気なんかしてなくって・・・」

「マロンちゃんが撃ち抜かれた瞬間、ヒースはオランダの地で、なんだか、嫌な予感がして目を覚ましていました」

「浮気してなかったの?」

「はい。そうなんです。全ては、赤い鳥がみんながマロンばっかり注目するので、嫉妬のあまり、マロンをいじめたくって、ついてしまった『嘘』だったのです」

「赤い鳥もマロンがまさか暴れて、最後は銃で撃たれて死んでしまうとはちっとも思ってもいなかったのです。しかし、その後、ずっと自分のせいで、マロンが早く死んでしまったのだと、責任を重く感じ、ふざぎ混んで元気もなくしてしまいました」

「一方、ヒースは、マロンがそろそろ戻ってもいい頃なんじゃないか?と、老後は一緒に茶飲み友達でいようね~って言ってくれてた言葉を忘れずに、日本からわざわざ、静岡の銘茶を取り寄せて、一人、静かに茶をすすってマロンを思う日々を過ごしていました。また、ヒースはもちろんずっと独身でした。いろいろ恋してくれるメスのお馬さんにも出会うのですが、なかなか、マロン以上の恋には踏み切れないのでした。しかし、馬としての礼儀作法を教えてくれる優しいおじさんとして、オランダの馬さんに大変に慕われていました」

「ですが、年には勝てず、ついに寿命でオランダの皆さんに惜しまれつつ、ヒースは天に旅だっていかれました」

「あ、お土産の人参、食べながら聞いてた~。大変だったんだね~」

「って、オランダ観音さん、ご自身のお話なんですよ~」

「あら、私の?え~そうだったんだ~」

「え、そうじゃなかったんですか?」

「よくわかんない。昔のことだし、けど・・・」

「ヒースが寿命で天国に来てくれた時に、一緒にぶは~ぶは~って慶びあったことは覚えているわ~」

「あと、赤い鳥も、一瞬、こっちに連絡くれて、ごめんって言ってくれたから、大丈夫。人生はいろいろ。次、いじわるしないでね~。私はヒースとも再会できたし、私の人生だったのよ~。あ、人生じゃなく馬生か~~~って伝えれたの~」

「赤い鳥も、もう、意地悪なことはしないよ。マロンちゃん、本当に本当にごめんなさい!そして、許してくれて、ありがとう、って」

「そうだったんですね~」

「そうなんだ~。オランダ観音のマロンはね~。暴れる前はとても頑張ったの。だから、馬頭観音になって村人に大事にしていただけたのだと思いますよ。自分が言うもの何だけど~~~~~」

「そうですよね~。で、私、もう一つの馬頭観音の碑は明治になって建てられたってネットで調べて知って、きっと、明治時代の人もマロンちゃんの恋人の存在に気が付かれたから、もう一つの馬頭観音を建てられたのかな?って思ったんです」

「あ~それでヒースね~」

「あはは。そうなんです~」

「素敵~きっとそうだったと思うわ~。馬だって恋するし~。けど、あれでしょ?ヒースは静岡の銘茶を静かに飲むってあたり~~~もしかして?オヤジギャクでしょ?」

「あ、いや~~~その~~~あまりにつくばエキスプレスがオヤジギャク列車だったもんで、毛穴から染みてきてしまって・・・久々にこの歩き地蔵の元祖のテーマ、オヤジギャクに行きつきました。あ~良かった~悲しい話だったけど、笑いにできた。一仕事したって感じ。あれです。帰り道、春日部経由で帰ったからかにかに?」

「しんちゃん~~~」

「とにかく・・・・・流山~春日部方面は最高です」

「良かったね~」

「はい。なのでまた来ます~」

「待ってるうまうま~」

と、言うこと。

いい~

良い子のみんな~~~~~

あ、あの子、可愛い~~~

あ、あの子ばかり注目浴びてる~~って

いじわるや嘘で悩ませちゃだめだよ~~~~~

いい?

そこんとこ、よろしくね~~~~。

今日のお話はこんな感じで

おしまい~とっぴんぱらりのふ~~~~。

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