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歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語VOL.42こっちおいで~放光王地蔵尊の愛の巻


おはようございます。

今朝は曇り空の東京都板橋区です。なので朝日のキラキラ写真はあげません。その代役で、今朝、作ったお膳の絵を上げます。笑

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本日はパパのおばあちゃんの月命日、あと、私の従兄のお嫁さんの月命日です。実は人にご飯を作って食べてもらうのが好きなのですが、一人暮らしなので故人でお世話になった方の月命日にちまちまとお膳作ってあげています。おままごとしているみたいで楽しいです。そして夜、そのお膳をいただきます。

パパのおばあちゃんはテルさんと言って昭和時代、東北のある県から都会まで営業に出た女傑と言われた女性経営者だったんです。


私がお嫁に行った時には背中の丸いおばあちゃんになってましたが、もともと、お嬢様育ちだったので、やることのスケールが時々、あれ?って思うことがあって・・・・孫嫁の私は大層可愛がっていただきました。

お膳作りながら、パパのおばあちゃんとの思い出が蘇ってしまったので、今日はその思い出話も書かせてくださいね。

ある時、嫁の私は風邪を引いてしまって寝込んでいたんですね。そしたら、おばあちゃん(志村けんさんのおばあちゃんみたいなおばあちゃんでした)が戸をあけて、

「何か食べたいものないか?」って言ってくれたのですね。

で、私は汗かいて喉もカラカラでふっと桃の缶詰の映像が頭の中にビュ~ンって浮かんで

「おばあちゃん、ゲホゲホ~~~えっと桃缶が食べたい~~~ゲホゲホ~~」ってやっと答えました。

「んだが~わがった。ちょっと待ってろな~」っておばあちゃんが去って、しばらく熱にうなされつつ大人しく寝てたら

「みわさん、ほら、桃の缶詰たべろ~」って

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なんと、大きなサイズの桃缶、ピラミッドタワーのように高く積み上げているんです。

「お、お、おばあちゃ~~~ん。どんだけ~~~~!!」

「〇〇スーパーに電話して『あるだけの桃缶持って来てけろ』ってお願いしたんだ~」って。

「うわ~~~泣ける~~おばあちゃん~~~」

(書いてても泣けるし)

と言う思い出のあるおばあちゃんでお膳を楽しく作らせていただきました。

また、従兄のお嫁さんも確か59歳で乳がんで亡くなったのですね。今、まさに私も同じような疾患にかかっていますが、当時の医療と今の医療の違いもある中で、相当大変だっただろうな、と思うのです。そして、きっと優しかった従兄のお嫁さんは私を応援してくれていると思うのです。愛を感じます。

お二人の愛情。本当にありがとうございます。

そして、私は、とにかく命、自分の体と心に向き合って行こうと思っているこの頃です。

さて、物語の本題に入りましょう。

コロナで自粛傾向でもあるし、昨日は買い物に行くだけで終わりにしようと思いつつ、天気もいいので、歩きたくなって、途中でスマホで吉方角を調べ、その近辺のお地蔵さんを検索してみたら、、、、すごいパワーを感じるお地蔵さんの情報が目に入ってきました。

その名は

放光王地蔵尊

恰好いい名前ですよね~~~~。

それで会いたくなっちゃって、最寄り駅でいうと、新桜台付近まで、約4.2キロほどの道を歩きました。

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三密禁止も心がけて歩きました。

放光王地蔵尊、なんとなく光でコロナウイルスを除菌してくれそうな感じもしたので「まさに今だ!」と歩きました。

途中、小さなお地蔵さん二体にも出会いました。

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今回はメインゲストではないのですが、小さなお地蔵さんでも、大切にされる住民の皆さんの気持ちに、「ほっ」と安らぎを覚える私です。

まだまだ先に目的地はあります。じんわりと汗がにじみ出てくる感覚を味わいながら歩きました。

そしたら。

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さすが、放光王地蔵尊の地蔵堂!!様々な光に囲まれている立派な地蔵堂が目の前に出現。しかし、戸も閉まっている。お顔が拝見できないのかな?え、隙間から覗かしてもらおう~と覗いたら、、、、

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「ちょっとちょっと覗いちゃいやん」

「あ、すみません。どうしてもお顔拝見したくって」

「あはは。冗談よ。来るってことは、お地蔵さんネットで分かっていました。そしてお堂参拝でおしまいじゃなくって顔も覗くってわかってましたよ」

「あは。いつもいつもお騒がせしてすみません」

「いいの。いいの」

「放光王地蔵さんってお名前、超恰好いいんですけど~」

「でしょ。恰好いいよね。私も気に入ってる」

「あと、マントですか?いや、布も厚地で赤いコートも素敵だし、お帽子も冠みたいにおしゃれ」

「うふ。恰好いいでしょ。近くの洋裁好きな女の子が作ってくれたの」

「いや、今まで見たお地蔵さんの中では一番におしゃれです。パリって感じ」

「うひゃうひゃ、うれじじじいいいい。おされ~~~。ウキウキね~」

放光王地蔵2

「ところで一つ、この掲示版について質問してもいいですか?」

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「なぁーにぃー?」

「この掲示版では200数年前からあったお地蔵さんと書かれていて、掲示されたのが平成17年とすると西暦で2005年なんです。2005年-200年=1805年ですよね。で、1805年の日本を調べると時は江戸時代で水野忠邦の時代、発展する経済と江戸幕府のシステムの制度疲労が起きた時代だと思うのですが、この掲示版では・・・・・・」

「ん?なんて書いてるの?」

「えっと、ですね。平安後期から鎌倉時代に建立されたと記載されてて、昨日から、ずっとそのこと気になってしまって眠れなくって(あ、嘘です)」

「あ~~~誤植かしらね~~けど、よく1805年あたりについて知っているわね」

「あ、スマホ、みんな便利なウキウキウキペディアさん~~~ですかね~~~」

「あはは。便利すぎね。誤植もすぐに見破られる。けど、あんまりそんなこと、どうでもいいじゃん」

「はい~。自分、テストで、1192作ろう鎌倉幕府とか言って年代覚える癖っていうの、テスト思考っていうが時々出ちゃう。で、どうでもいいのに揚げ足取りたくなって、いやな性格ですね。私」

「そんなことないけどさ。私は自分は生まれた時なんであんまり重視してない。時の概念って本当に変わるから・・・」

「あ、放光王さん、私、それわかります!今日もここまで約1時間かけて歩いてきましたけど、楽しかったのでアッと言う間でした」

「でしょ。そこなのよ。どんな環境下でも楽しむことを自分で見つけるって大事なの。あなたは、いいセンスあると思うわ」

「はい。あと、ウキペデでもきっかけ掴みました。今、水野忠邦の時代に似ているんじゃないかな?制度改革の波が今回はコロナから始まっている」

「そう。その通り。今は自分を見つめる力を養う時期なのよ。静かに本読んだり、自分で工夫して時間を作る、楽しむ。今までは人から、社会から言われた行動の時間軸だったけど、テレワークとか一見自由そうな時間軸で仕事して何かを楽しみながら作り上げるか!ってね」

「はい」

「なので、自分が幼い頃をもう一度思い出してみるといいのよ」

「はい。私、それ、今しています。幼い頃、絵描いていると楽しくって退屈しなかった。母は友達と遊ぶことを勧めたけど、結局、無理して遊んでいた私がいたな、って。でも、本当に気のあう友達って自然体でいれる。友達多い少ないではなく、自分が素直でいれる人間関係っていうのかな?本当の信頼って気つかうとかじゃなくって、本当に思いやりを持てる関係っていうのかな?」

「そうね。そこに今来ているんじゃないなか?本当に思いやれる・・・奥深いよね。まず、今のこのコロナで時代は変化していくけど、決して後退ではなく進化していっていると思って、自分を見つめる。するとヒントも生まれると思う。人類にとっていいチャンスなのよ」

「放光王さん、やっぱ、すごいです。納得します」

「はい」

「それでは、その智慧で、ぜひ、光パワーでコロナの除菌もお願いします」

「いいわよ。あなたも一緒に言ってね『おん かかか びさんまえい そわか』よ」

はい。

「おん かかか びさんまえい そわか」

「おん かかか びさんまえい そわか」

えいや~~~~

ぴかり~~~ん

ちゅわ~~~

と、このエリアのコロナちゃんはちょっと威力減退したそうな・・・・・


めでたしめでたし

おしまい

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