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ふつうの料理教室から発酵教室になるまで

おはようございます。
1day1spoonの村上友美です。

前回の続きを。


自分の教室をスタートし、最初の4年くらいは
お料理、パン、ケーキなど1レッスン2時間半×3回という日々を送っていました。



病気をきっかけに、健康になるための食を提案できる教室を開きたいと思っていたのですが、色々な食事方法を勉強し試した結果、20代よりもかなり健康になっていましたが、正解がよくわからなくなっていました。
(単に学びが浅かったこともあると今では思いますが。)


無農薬、無添加、もちろんバランス良く食生活に取り入れることができると良いと思うのですが、私はバランスが悪く、やりすぎてしまったり、こうでないといけない、と自分に厳しくなってしまって、手首が腱鞘炎になるくらい(大袈裟!)裏表示を見て、これもだめ、あれもだめ、何食べたらいいのみたいな時期がありました。

これは結局ストレス過多で、不健康です。

そんな時に当時国内では一番会員数の多い料理教室に入社して感じたのは、美味しい楽しいが一番なんじゃないかということ。
病気を恐れるあまり、美味しいとか楽しいとかが後回しになっていました。


まだ時代的にも「体にいい=美味しくない」
のイメージがまだまだ強かったのもありますが
これが体に良いとか、これはダメみたいな教室は私には難しいなと思い、美味しく楽しく手作りする、というコンセプトで開業しました。

毎日の献立に困っている方、料理をすることが苦手だったという方にも、まずは手作りをする楽しさを知ってもらって、苦手意識をなくしていただくことに努め、そうすることで自然とバランスの取れた食生活になっていくことを目指して日々レッスンしていました。素敵な生徒さん達のおかげで楽しい日々でした。


ですが、生徒さんと一緒に年齢を重ね、レッスン中のお話の内容も変わっていき、病気ではないけど、便秘や肌荒れ、イライラ、頭痛に悩んでいる、お子さんやご家族に安心、安全なものを食べさせたい、というお話を聞いていて、それを解決できて継続しやすい「美味しくて体に良い」何かをずっと探していました。

そんな時に麹つくりと出逢いました。

もうとっくの前に日本酒や和食の調味料の原料である麹には出逢っていたはずなんですが、こんなに美味しくてものすごいものとは知らず、甘酒教室などにも行ったことはあったのですが、味が苦手だなと思って全くハマっていませんでした。

でも実際につくってみて、出来立ての麹に触れた時、これねー!とスイッチが入ったのを覚えています。まさに命の塊でした。

このタイミングで何度も読んだのはこちらの2冊。


この2冊を読んで、なるほど〜私は病気になるまで思いっきり腐敗の道を選んでたんだなと思いました。
そして、病気によって強制終了させてもらって、発酵の道に進むことができました。


ここから私は麹をつくり、塩麹や甘酒などの発酵調味料を作ったり、ミキ、糠漬けや、キムチなど発酵食品作りにはまっていきました。

同時に「腸」についての勉強も始まりました。

そして、砂糖を甘酒に、塩を塩麹に置き換え料理をしたりなど、無理なく日々の食事に麹を取り入れ、おやつにはお砂糖が入ったお菓子も罪悪感なく美味しく食べて、ストレスなく習慣化できていきました。

私の一番のわかりやすい変化は、肌の調子が良くなったこと。
子供の時からアトピーやニキビに悩まされていましたのですごく驚きました。
そしてメンタルも少しずつ変わってきました。
自動ドアも手で開けようとするくらいせっかちだったのにそれほどではなくなりました(笑)

何より麹は旨味のかたまり、お料理がとっても美味しくなります。


ここでやっと「美味しくて体に良い」を見つけました。

そこから発酵教室と既存のレッスンも継続して両方開講している状態から
だんだんと発酵教室だけに移行していきました。
生徒さんにも発酵の魅力を知っていただき、効果を感じてもらえてすごく嬉しかった。

その後、対面レッスンはできなくなり、オンラインに切り替え、
レッスンで好評だった黒麹甘酒を販売していたのもオンライン販売に切り替えました。

急な状況の変化にそれはそれは大騒ぎでしたが、そのおかげで、私はどこでも仕事ができる状態になりました。

そして、移住を考え始めます。

続く。





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