イシューから始めるゴルフ

皆さんこんにちは。
本日は変なタイトルつけちゃったんですが、日ごろの練習やラウンドでの「意識」と「目的」にフォーカスを当てた話をしたいと思います。

ビジネスマンの必読書である「イシューからはじめよ」をご存じでしょうか?

もしかしたら読んだことのない方もいるかもしれないので簡単に本の内容を要約すると、
本来解くべき課題を見極めることが問題を解決することよりも圧倒的に重要である。その解くべき課題というのは「自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ」の高いものを指す。これが高いものが「イシュー度」が高いということ。
という感じです。
※この本ではそのイシュー度の見極め方や解決方法に関する内容も書いているのでぜひ見てみてください。

なんかよー分からんなという感じだと思いますのでw
ゴルフに置き換えて書いてみるとこんな感じです。

そもそもゴルフというスポーツはスコアをどれだけ縮めるかという競技で、それを絶対的な目的とした場合に、スコアを縮めることに直結すること=「自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さの高いもの」以外はやってはいけない、ということになります。
※もちろんゴルフをやるそもそもの目的がみんなでワイワイ楽しむだったりかっこいいスイングをしたいとかがあるのは承知の上で、今回はあくまでスポーツとしてのゴルフを前提としております。

私のnoteを読んでいただいている方はエンジョイ派というよりもスコアを頑張って縮めたい派が多いと思うのでその点はご容赦ください。

んで、です。
スコアを縮めることに直結すること=「自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さの高いもの」以外はやってはいけない

これをもう少し掘り下げて説明していきます。
皆さん日ごろの練習でもっと腰を回して打たなきゃとか、シャローにしなきゃとか、フォロースルーで腕を伸ばさなきゃとかそんなことを考えて練習してないでしょうか?

え?それの何がいけないの?と思うかもしれませんが、それを目的とした練習のその先=何を解決するのか、を考えているでしょうか、という話です。
シャローを手に入れたとして具体的にスコアにどんな影響があるでしょうか?
それをきちんと語れるのであればシャローを練習するのは大いにアリです。
ただ、そういった手段が目的化していないでしょうか。そしてその手段はあくまで手段であり、本当にスコアが縮まらないという問題に対しての重要なイシューを解くものなのでしょうか?

確かにシャローは今やプロの中では多数派で、スティープは少数派でしょう。
ただ、あれだけの成績を残しているミケルソンはスティープです。そう考えるとシャローが絶対的な正解ではないはずです。
※私個人はシャローにしたほうがいいと考えているのですが、あくまで思考の幅として書いています。

正直「スコアを縮めること」を出発点としてイシューからスタートするとまず切り口で相当な議論になりそうなのでいったんここでは置いておきますw

では正確なショットを打つことにおけるイシューから始めてみるとしましょう。
そうした際にまず考えなければいけない観点は、ボールフライトはインパクトの結果でしかないので、「インパクトのデータを変える」ことが最上段の目的に位置するはずです。
であるとすると、本来シャローだったり腰の回転だったりというのはインパクトのデータを変えるための手段や要素の一つでしかないはずです。
そうするとそれらの要素がインパクトデータをどう変えるのかを知っていなければいけません。

例えばチーピンに悩んでいる人がいたとしましょう。チーピンは2パターンありますが、ここではあえてインサイドアウトが強すぎてフェースが被ってチーピンになるパターンを考えてください。(インサイドアウトとフェースアングルはインパクトデータです。↓わからない方は参考記事ご覧ください)

チーピンに悩んでいるのに切り返しの腰が~とか膝が~とか考えるのは、チーピンのイシューから始まっている解決策になっていないはずです。

これは人それぞれの癖によって何がイシューなのかは異なる(多種多様)ので、何かに言及はしませんが、少なくともインパクトのデータとしてインサイドアウトとフェースの被りが改善する動きを加えなければいけないはずです。

ここまでをまとめると、思考の順序はこうあるべきです。

①チーピンに悩んでいる

②チーピンの直接的な原因はインサイドアウトが強くかつフェースが被ることによるものだ

③だとするとインサイドアウトとフェース被りの2つが解くべきイシューである

④インサイドアウトをまず直すと考えると、クラブがよりアウトサイドインになる要素を加えないといけないので、P6でフェースがより体の前側に来るようにしなければいけない

じゃあ、そのためにはクラブの挙動として・・・・しないといけない

そのためには・・・・・

こんな感じの思考回路を持たなければいけません。

さっきのいきなりシャロー練習しようみたいなのは①から一気に④よりもっと先の手段から入っちゃっており、その練習が本当にチーピンを直すことに繋がっているのかというのが本人もよくわかってないですし、めちゃめちゃ大上段の課題設定で間違っちゃっている可能性が高く、そもそもその練習に意味がないみたいなことになりかねません。

いかがでしたでしょうか。
皆さんも今取り組んでいる練習の「イシュー度」について是非考えてみてみてもらえると幸いです。

とはいっても何がイシューかもわかんないし、何したらいいかわかんねぇよ!!みたいな人も当然いるかと思います。
本来レッスンというのはこういう状態にある人に対して「イシュー度」を見極め、最適な処方箋を上げることであるべきですよね。
それができているレッスンプロが巷にどれだけいるのでしょうね。

直近レッスンを習っている友人から何を教わっているのか、そしてそれはなぜか?を聞いたことからこの記事を書くに至りました。
是非イシュー度を見極めて解決できるレッスンプロに出会いたいですね!

それでは。

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