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F. タレガ「ラグリマ(涙)」〜 「青本」和声分析43
F. Tárrega: Lagrima 概要
クラシックギターを学ぶ人には言わずと知れた作品。
ホ長調。A - B - Aの三部形式。中間部はホ短調(平行調)に転調する。
和声分析
A
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1, 3 & 4小節目の2拍目はVの和音としたいところだが、そうすると導音や第7音の動きが問題になるので、経過音と考えた。
6小節目2拍目もIやIIIの転回形とするとIIへの繋がりが問題となるので経過音として記号は振らないでおいた。
7小節目2拍目もIの第二転回形からドッペルドミナントに進むのはちょっと都合が悪い。経過的なものとしても良いが、属音Hの上での変化と捉えることもできるかもしれない。
B
![](https://assets.st-note.com/img/1705154418133-ga5AYEHvjK.png?width=1200)
ホ短調に転調。
10小節1拍目は裏拍がIVのようだが全てIの中の動きとした。ここの八分音符の動きは次の小節の頭まで、裏拍から表拍に解決されるイメージだろうか。
この部分だけではなく全体的にそうだが、ポリフォニックな作りになっている。
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