見出し画像

D. フォルテア「ト調のワルツ」〜 「青本」和声分析33

D. Fortea: Vals en Sol 概要

ト長調。構成はA - B - C - A - CodaとするかA - B - A' - Codaとするか。
青本収録曲ではビックフォードが第2転回形を使っていたりしたが、当時のギター界隈での流行りだったりしたのだろうか?同世代と括ってもよさそうな生年だが。

和声分析

まず2小節目の音型からして不思議な感じに。Iの第2転回形なのか?
第2転回形は響きが不安定なので通常はVと繋がる形以外では使われないが、この曲では第2転回形が多用されている。
だが和声記号で第2転回形を振るのには抵抗があるので、基本的に転回形は書かないようにした。
和声は中間部で一瞬ホ短調のようになる部分以外はほぼIとVのみ。
バスが休符の部分は単音なので和声記号は振らなかったが、順次進行だったり縫うようにして次の音に進む経過的なものと捉えて良いだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?