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A. カーノ「ワルツ・アンダンティーノ」〜 「青本」和声分析42
A. Cano: Vals Andantino 概要
ニ長調。構成はA - B - A - C。Bパートのみニ短調に転調する。
和声進行は説明の必要がないくらいシンプルなものだが、Aパートはトニックで始まり、Bパートはドミナントから、Cパートはサブドミナントからという変化がついている。
和声分析
A1&A2
![](https://assets.st-note.com/img/1704898716182-xy5ALBPm5q.png?width=1200)
Aは1回目も2回目も同じなので2回目の画像は省略。
和声進行はT - D - Tのみ。
B
![](https://assets.st-note.com/img/1704898696863-Z3R9zfRocg.png?width=1200)
ニ短調に転調しているが、楽譜は臨時記号での対応となっている。
ここも基本的にTとDが交互に出てくるだけだが、14小節目でVIが出てくるのはこの作品の中では特徴的。
![](https://assets.st-note.com/img/1704898706561-ln9CAsHstl.png?width=1200)
SD - T - D - Tという進行はこの作品の中では一番複雑な進行。
ただ26小節目と30小節目についてはIの第二転回形と捉えることもできるかもしれない。その場合機能としてはSD - D - Tとなる。
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