遠ざかる情景#5「人生の筋書き、安泰であってほしい」

日常、それはありがたく、もし愛おしき誰かがいるなら、彼らにそれを与えたい。
でも、結局、我々はそれとは違うものを描きたがる、そして、それは泡のように消える、だといいけれど……。

もし海の向こうの誰かの流す血を思いてみゆる双眼鏡を

親知らぬ仔であるという設定で、いもせぬ君と泣き合う月夜

“こけころ“と鳴く朝を知りるやわらかき我が仔の肌が強張る帰省

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