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石造りの 中庭の中に 咲く森を エデンの園と 呼びしあの頃 山越えど その先にある 荒地…
泣く子らの 悲しみ知れど 世の“条理“ 知る故撫でぬ 夕暮れの刻 争わず 住む人がいる …
喉裂けて 血肉飛ぶ指で 引く六弦 何故、歌うの?と 聞くは誰やら 何故、涙 隠して歌う …
余裕があるので、幾首ほど。 爪切りて 肉裂き 滲む血と痛み 痛みの諄さがあなたと似たり …
短歌 体液が 滲むスーツが 身を縛る 夢無き我と 黒いビル群 涙なく 夢見る日々も 空虚な…