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あなたに伝えるための物語/映画「メッセージ」を観た

 まずはじめに。
 この記事は映画の内容や結末に触れていますので、ご注意ください。


 今回は「メッセージ」という映画を観たので、とりあえずつらつら書き残してみようと思います。

 メインキャストはエイミー・アダムスにジェレミー・レナー。
 エイミー・アダムスはスーパーマン映画である「マン・オブ・スティール」でヒロインのロイス役をやった方ですね。
 ジェレミー・レナーはマーベル好きなら言わずもがな。ホークアイです。ちなみにわたしは「ミッション・インポッシブル」も好きです。

 そんな「メッセージ」ですが、観終わって思い浮かんだ感想としては

 「どゆこと?????」

 でした。以下、綴っていきます。



あらすじ


突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。その謎を知ったルイーズを待ち受ける、美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとは―。

Filmarks より


結末について


 過程における感想というよりも、結末がすべてを物語っている映画だな、と思いました。

 言ってしまえば、地球にやってくるエイリアンーーヘプタポッドの目的は、3,000年後に訪れる彼らの危機の際に人間に助けてもらうため、武器(道具)を与えること。
 映画を通して語られる「エイリアンの目的」ーーなぜ地球に来たのか?は、上記に尽きるのです。

 そしてその道具というのが、ヘプタポッドの言語
時間を超越し、未来を認識することができる言語のことでした。

 ちなみに作中、主人公であるルイーズ(エイミー・アダムス)の記憶のフラッシュバックがたびたび入リます。
 これがわりと謎で、エイリアンの目的や伝えたいことがルイーズの過去に何か関係があるのではないかと、観ている側はドキドキするのではないかと思います。
 しかしこれは過去のことでなく、未来のことであるというのが最後に分かるのです。

 ーーひとりで娘を育て、病気で亡くす。

 それが未来のルイーズに起こる、あまりに悲しくて残酷な事実でした。


最後に


 この映画は、主人公であるルイーズがひとりで娘を育て、病気で亡くすところから始まります。
 そして、最終的にそれがルイーズの未来において実際に起こることだと判明し、ルイーズ自身もそれを認識したにも関わらず、その未来へと続く一歩を踏み出すところで終わるのです。

 3,000年後に起こるらしいヘプタポッドの危機とは?
 人間はどういった形でヘプタポッドを救うのか?

 そういうところには結局触れられず、ひとりの女性が悲しく残酷な未来ーーメッセージ、をエイリアンから受け取り(実際受け取ったのは言語なのですが)、それを歩み始める…といった形で終わる。
 「どゆこと?それだけ?」と思って調べてみましたが、結局それに尽きるようで。

 ルイーズは何を思って最後の選択をしたのでしょうか。
 ヘプタポッドのため?これから産まれる娘のため?それとも自分のため?
 結局のところどうなのだろう…と思うと同時に、その辺が必要以上に語られないとなると、ただただ切ない終わりだなあ…と思います。


 単純に結末や流れだけ見れば、ちょっとTENETに似ているかも。
 と、思ったのはわたしだけでしょうか。

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