競馬のはなし
20歳になってから、競馬を始めた。
きっかけは大学1年の時、父に連れられ阪神競馬場に行った。その時は競馬なんて全く興味なかったし、ギャンブルなんてという気持ちの方が強かったように思う。
初めての競馬場。パドックで馬のにおいがする。競馬新聞を片手にあーだこーだ考えているおっちゃんがそこら中にいる。思ってたより治安がいい。父は指定席を取ってくれていて、iPadのデータとにらめっこをしていた。
初めての競馬新聞。初めての投票用紙。投票はしないのだけれど、心の奥底がなぜかわくわくしている。名前がかっこいい馬、逆にダサい馬、毛の色もそれぞれ違っていたり、最初から突っ走る馬もいれば、最後までためてためて、直線一気で抜き去る馬もいるらしい。
初めてのレース。どうしても近くで見てみたくて、指定席を離れてメインスタンドに降りる。上から見ると平坦なコースのようだが、阪神競馬場はゴールの手前が坂になっている。直線は長く、芝も思ったより長い。
レースが始まる。馬ってはえええええええ!!!!
時速60kmくらい出るらしい。すごい。
迫力は想像以上。人生で1回は見といたらいいと思う。
指定席に戻って父が馬券を買っているレースを眺める。
あれ、いい感じ。あれ、すごくいい感じ。
ゴール前。あれ、当たる?きた!きた!!
当たったーーーー!!!!!
父がそこで買ってくれた中華そばと銀だこの美味いこと美味いこと。
父とは趣味もあわないし、仲がいいって感じではなかったんだけど、レースとレースの間にいろんな話をした。競馬はもちろん、家族のこととか、大学のこととか、その時間が凄く楽しくて競馬場に来てよかったなと思えた。
20歳になって自分で馬券が買えるようになった。
自分のお金だし、そんなに多くはかけられないけど、週に1度あーだこーだ予想するのは楽しい。競馬が入り口になって父との関係はより近くなった気がする。
所詮ギャンブル。たかがギャンブル。
ギャンブルを肯定するつもりはないし、これを読んでくれた人にギャンブルをおススメするわけでもないけど、自分にとっては一つのきっかけだった。
明日のジャパンカップもさっき父と予想してた。どうなるかな。
馬券購入は20歳になってから。競馬場は未成年も入れます。
おわりっ
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