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【詩】彼岸花の見ごろはとっくに過ぎたのに

彼岸花の見ごろはとっくに過ぎたのに

枯れた彼岸花の中で、
少女は遠い記憶に思いを馳せる。
観覧車の残骸は
過ぎ去った時の長さを物語る。

廃墟となった世界で、
彼女は過去の栄光を振り返る。
枯れた花は、時間の経過と、
失われた美しさを象徴する。

彼女の瞳には、
かつての美しさへの郷愁が宿る。
彼岸花の見頃は過ぎても、
彼女の心の情熱は色褪せない。

少女の情熱で何とかなる程、甘くない世界
少女の明日を知る者はいない
少女が彼岸を超えたか?越えなかったかも
少女がこの世界に何を思い、考えているかも
誰もが知らない。
後、10年位は枯れずに済むかな?
ぼんやり、そんな推測をする私も明日にはいない。
とっくに世界は枯れたから


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