26歳女子が心を奪われた曲を共有したい①

  昔から音楽が好きで、私の人生はいつも音楽と共にあった。
特定のジャンルや歌手が好きという訳ではなくて、好きだなと思った曲の雰囲気に浸ったり、歌詞の意味を自分なりに考えたり、誰かの歌詞考察を踏まえて聴いたりするのが好きだ。
幼い頃から、自宅ではテレビよりもCDやMDが流れていたし、母が車を運転する時も必ず音楽が流れていた。
自分自身も、TSUTAYA(当時ブックエース(笑))に行ってはCDを借り、好きな曲をまとめたMDを作って自室のコンポで聴いていたし、中学生になったらウォークマンを買ってもらった。高校では音楽アプリを入れて勉強する時や移動時間は常に聴いていた。
中学は吹奏楽部、高校はジャズバンド部に所属した。

長々と自分語りをしたけど、読んでもらった通り、特に能力や知識が長けている訳ではないので音楽が好きだという事が伝わってくれれば嬉しい。
そんな私が個人的に、
え〜!痺れる〜!めっちゃ共感〜!すき〜!(語彙力皆無)
と思う曲とその歌詞を共有したい。話したいから聞いて欲しい。(笑)


網目の影が流れる横顔を 僕はこっそり見つめてた

LOVELETTER  槇原敬之

母がよく運転しながら聴いていた槇原敬之
色んな有名な曲があるけど、
私はこのLOVELETTERという曲が1番好きだ。

ざっくり説明すると
就職する為、地元を離れていく好きな人に想いを伝えたい
という曲。
曲のど頭で「就職の二文字だけで 君が大人になってく」と明言していて、その後に出てくる「向かいのホーム」「特急」というワードから、お見送りに来ているということがすぐに分かる。
離れてしまう好きな人に想いを伝える為に見送りに来た、手紙も書いてきた。しかし他の友達に混ざって埋もれてしまう、なんなら書いてきた手紙はまだ僕のポケットの中。って
なんっって奥ゆかしいんだ。有り得ないだろう。
就職ということは、、18~23歳辺りの年齢であろう。
まじか。ピュアすぎて苦しい。

しかしやる時はやる男、2番ではおそらくお見送り前日の夜、
自作の曲を収録したテープをバイクに乗って渡しに行っているのだ。
こんなことされたら私は間違いなくイチコロだ。
今の時代、自作の曲はちょっと重たい気がするけど、とにかく一連の行動全て愛おしい。
しかも、徹夜で作ったそれを、長旅の退屈しのぎにでもなればいいだなんて言っているのだ。あまりに優しすぎる。母かよ。
 
そして受け取った相手は
ヘルメットで変になった僕の髪を笑いながら触っている。
 無邪気で可愛らしい子なのだろうか。なんとなくその子の方が1枚上手な気がしてしまうフレーズだ。
もしくはすごく鈍感なのか、鈍感なフリをしているのか。
友達としての時間が長い相手なのか。
2人のキャラが分かるシーンだなと思う。
明るい君と控えめな僕。

こんな奥ゆかしい性格だから、結局想いをしたためたLOVELETTERは最後まで渡せずじまいなのだ。
(カセットを届けに行くところは男らしい。)

そして先程紹介したフレーズは、そのあとの僕の日常である。

網目の影
ってだけで夕方に駅のホームの外にいることが分かる。俳句の季語みたいだ。
僕はこっそり見つめている
そんなの、なんで見つめているかなんて、言わなくてもわかる。しかも「この駅を通る度」ということは見つめること、すなわち確認することが習慣化しているということが分かる。

『網目の影が流れる横顔を 僕はこっそり見つめてた』

具体的な建物や時間、人物は言っていないのに、これだけでいつ誰がどんな気持ちなのかが分かってしまう。ついでにしっかり切なくなる、そんなフレーズに私は本当に感激したし、毎回感情的に、大切に丁寧に口ずさんでしまう。
実体験でしょ?と思わせる繊細な目の付け所と絶妙な言葉選び。


この曲を知ってる人は、そうだよ〜言うまでもないよ〜と思うだろうけど、知らない人とは是非共有したいので、是非聴いて欲しい。キュンキュンして欲しい。少し元気になれると思う。


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