【小説】ロックバンドが止まらない(32)
前回:【小説】ロックバンドが止まらない(31)
神原が電話をかけると、与木たちは三人ともイベントに出演できると答えてくれた。与木だけでなく、園田も塾に通い始めたようだが、それでも親と話した結果、折り返しの電話でどうにか都合をつけられると答えてくれた。
チケットのノルマがあると伝えたときには、三人とも一瞬怯むような反応を見せていたが、それでも最終的には三枚なら努力次第でどうにかなると、了承してくれた。
それはよかったのだが、与木は口下手なこともあって友人があまりいな