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読書が趣味なら絶対に読むべき小説☺️(随時更新)

とても偉そうなタイトルですが、私自身めちゃくちゃ本を読むわけではありません(でも、趣味は読書です。読書大好きです)。

そんな(にわか読書家である)私だからこそ、読書を趣味にするなら必ず読むべきメジャーな小説をご紹介出来ると思い、このnoteを投稿しました!

ご紹介する本は随時更新していく予定なので、少しでも興味があればぜひご覧いただけると嬉しいです☺️!


(2021-8-25・2冊更新)


水墨画という「線」の芸術が、深い悲しみの中に生きる「僕」を救う。


小説の向こうに絵が見える!

美しさに涙あふれる読書体験両親を交通事故で失い、喪失感の中にあった大学生の青山霜介は、アルバイト先の展覧会場で水墨画の巨匠・篠田湖山と出会う。なぜか湖山に気に入られ、その場で内弟子にされてしまう霜介。それに反発した湖山の孫・千瑛は、翌年の「湖山賞」をかけて霜介と勝負すると宣言する。水墨画とは、筆先から生みだされる「線」の芸術。描くのは「命」。はじめての水墨画に戸惑いながらも魅了されていく霜介は、線を描くことで次第に恢復していく。

(「BOOK」データベースより)

水墨画の知識がなくても楽しめました!

恩田陸の直木賞「蜜蜂と遠雷」が、ピアノの演奏を見事に言語化していたように、本作品は水墨画という芸術を見事に言語化している一冊です。



どんな一流でも悩みを抱えて生きている。

跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り。刃物はおろか机の角まで怖い尖端恐怖症のやくざ。ダンディーで権力街道まっしぐら、の義父のカツラを剥がしたくてたまらない医者。伊良部総合病院地下の神経科には、今日もおかしな患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が……この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者を癒す名医なのか!? 

内容(「BOOK」データベースより)


5話の短編。それぞれの主人公は真面目な故にスランプに陥り、伊良部の元を訪れるが、余りに非常識な性格の伊良部に振り回されている内に症状が治ってしまうという物語。 読んでいる内に、本を読んでいるこちらまで、なんだか気持ちが軽くなる不思議な感覚になる一冊です。


(2021-8-23・2冊更新)


「今の自分を変えたい」と思ったらすぐに読むべき究極の自己啓発小説。

(以下、あらすじ(「BOOK」データベースより))

ダメダメな僕のもとに突然現れたゾウの神様“ガネーシャ”。 なぜか関西弁で話し、甘いものが大好きな大食漢。そのくせ、ニュートン、孔子、ナポレオン、最近ではビル・ゲイツくん(、、)まで、歴史上の偉人は自分が育ててきたという……。しかも、その教えは「靴をみがく」とか「募金する」とか地味なものばかり。こんなので僕の夢は本当にかなうの!? シリーズ400万部超えの第1弾、再単行本化!


自己啓発本だが、インドの神様「ガネーシャ」を先生役に置くことで素直に受け入れられる、非常によく考えられた素敵な小説。学業や仕事投入量をで上手くいかなと思うことがある人にはぜひ読んでほしい一冊です。


「あなたは父になる前の父親を知っていますか?あなたが生まれる前の母親に会いたいですか?」

(以下、あらすじ(「BOOK」データベースより))

死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――? 「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

父と息子の距離というのはあまりにも近すぎる、だから永遠にわかりあえない壁のようなものがあるような気がします。もし自分に子供ができ、その子のことで悩むことがあったら、もう一度この本を開いてみようと思いました。

(5/7・2冊更新)


自衛隊のイメージが変わる、自衛隊の広報室という珍しい内容が新鮮な1冊

(以下、あらすじ(「BOOK」データベースより))


不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い…。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」小説部門第1位のドラマティック長篇。


はじめはドラマから、その後原作を読みました。まず、自衛隊に広報を請け負う部署があることさえ知らず、それも含めて自衛隊のイメージが変わりました。

そして、主人公である空井大祐の心情は、読み進める度に考えさせられるものがありました。とりわけ、「はじめから、あるいは途中で夢を諦める」ではなく、「夢を叶えてから、その夢を諦める(手放す)」という、ありそうでなかなかないジャンルが、新鮮でかつ感情移入できた要因の一つかなと思いました。なにか夢を追う方や、なにかを極めている方にオススメできる一冊です!



「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。中篇3本からなる本書のテーマは、「杉村vs.〝ちょっと困った〟女たち」

(以下、あらすじ(Amazon説明から引用))

「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。
中篇3本からなる本書のテーマは、「杉村vs.〝ちょっと困った〟女たち」。
自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザーを相手に、杉村が奮闘します。

【 収録作品】
「絶対零度」……杉村探偵事務所の10人目の依頼人は、50代半ばの品のいいご婦人だった。一昨年結婚した27歳の娘・優美が、自殺未遂をして入院ししてしまい、1ヵ月以上も面会ができまいままで、メールも繋がらないのだという。杉村は、陰惨な事件が起きていたことを突き止めるが……。

「華燭」……杉村は近所に住む小崎さんから、姪の結婚式に出席してほしいと頼まれる。小崎さんは妹(姪の母親)と絶縁していて欠席するため、中学2年生の娘・加奈に付き添ってほしいというわけだ。会場で杉村は、思わぬ事態に遭遇する……。

「昨日がなければ明日もない」……事務所兼自宅の大家である竹中家の関係で、29歳の朽田美姫からの相談を受けることになった。「子供の命がかかっている」問題だという。美姫は16歳で最初の子(女の子)を産み、別の男性との間に6歳の男の子がいて、しかも今は、別の〝彼〟と一緒に暮らしているという奔放な女性であった……。


宮部みゆきさんの作品の中でも特に人気のある、「杉村三郎シリーズ」の第5弾になります。それぞれの中篇での事件が現実世界でニュースになるならば、おそらく、どれもごくありふれたニュースになるような内容です。しかし、それぞれの事件においてその当事者に自分がなるか、ならないかは本当に紙一重、それゆえに身近な恐怖を感じました。宮部みゆきさんが描く「人間のリアリティ」が、この作品をさらに魅力的なものにしていると感じました。


(4/16・2冊更新)


本屋大賞2度、直木賞、山本周五郎賞など数々の名誉ある賞を受賞した恩田陸さんが送る魅惑的な学園ミステリー

『麦の海に沈む果実』


(あらすじ・BOOKデータブック引用)

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。

若者特有の不安定や、年の頃らしからぬ思考が入り混じった作品であり、たとえるならば、まるでハリーポッターのホグワーツに迷い混んだような、神秘的で魅惑的な物語となっています!



映画化・舞台化もされた、最後まで気が抜けない傑作ミステリー

『マスカレード・ホテル』

ミステリーといえば東野圭吾さん、そして東野圭吾さんといえばこの作品、といえるほど有名な作品であり、後に映画化や舞台かもされるほど注目を浴びました。

(以下、あらすじ)

東京都内で次々と予告殺人事件が起きた。事件現場に残された不可解な暗号から、3つの事件は連続殺人事件として捜査され、そこから第4の殺人は高級ホテル「ホテル・コルテシア東京」で起こると推測する。

数名の捜査員が、第4の事件を未然に防ぐ為フロントスタッフやベルボーイに扮してホテルに配置され、不慣れなホテルマンとしてのホテル業務に悪戦苦闘しつつ、不審な宿泊客を監視する事を強いられる。捜査一課の刑事・新田浩介は、英語ができる帰国子女であることから、同ホテルのフロントスタッフに扮することになり、新田の補佐・教育係には、優秀なフロントクラークの山岸尚美が任命された。

立場も職業倫理も異なることから、潜入捜査が始まった段階では衝突の多い2人だったが、共にホテルマンとして、時には捜査員としての目線を互いに共有しながら、日常起こるホテル内での悲喜交々の出来事に対峙していくうち、二人の間には信頼と共闘意識が生まれる。そして、捜査本部がこれまでにない厳戒体制を敷いた、ある特別な1日が始まった。



(4/12初投稿)


誰も気にしないような小さなモラル違反は、やがて大きな悲劇となって返ってきます。

『乱反射』

貫井徳郎さんが世に送り出した、究極の「考えさせられる一冊」だと個人的に思います。

誰も気付かない・気にしない程度の小さなモラル違反は誰しも経験があると思います。しかし、もしかするとそれらは、気づかないうちに誰かを傷付けたり、時には「死」に追いやったりしているかもしれません。そんなことを気付かせてくれる渾身の一冊です!

本作でも、たとえば街路樹伐採の反対運動を起こす主婦や職務怠慢なアルバイト医、救急外来の常習者や飼犬の糞を放置する定年退職者など、ごく普通の人々のそれぞれが、小さなモラル違反を犯します。しかし、そのことにより大きな悲劇は起こってしまい…。



伝説のミステリー小説<館シリーズ>はここから始まった。

『十角館の殺人』

数あるミステリー小説の先駆けとなった本作は、後述するように今でも多くのミステリー作家がお手本にするほど、その知名度と完成度の高い作品のひとつです。

「十角形」の奇妙な館が建つ孤島・角島は、この館を建てた建築家・中村青司は既に炎上した青屋敷で焼死しているといういわくつきの孤島。そこへ大学ミステリー研究会の7人が訪れるところから悲劇は始まる。素人探偵である島田潔の推理と、「とある一行」で全てが覆るどんでん返しが、今でもこの作品を含む「館シリーズ」のファンの心を掴んで離しません!

なお、有名な直木賞作家である辻村深月さんも小学生の頃に本作と出会ったことにより「ミステリー観が刷新された」とすら述べられているほど、数あるミステリー小説の中でも特に有名であり、いまでも多くの作家や読者に多大な影響を及ぼしていることからも、この作品の良質さがうかがえます!



直木賞、本屋大賞などを受賞された現代を代表する作家、辻村深月さんの「デビュー作」

『冷たい校舎の時は止まる』

2004年に、「本当にこれがデビュー作か?」と世間を驚かせたことでも有名な本作。今や直木賞や本屋大賞など名誉ある賞を数多く受賞され、現代を代表する作家の一人である、辻村深月さんの作品です!

本作は、雪が吹雪く冬の寒い日、無人の校舎に8人の生徒が閉じ込められるところから始まります。実はこの学校では、秋の学園祭の時に1人の生徒が自殺したのですが、何故か誰もその名前を思い出せません。その絡みで、彼らは閉じ込めている犯人を推測しようとしますが、その学園祭で自殺者が飛び降りた時刻になると1人ずつ消されてしまいます。残されていくメンバーが減っていくと共に犯人が絞られていき、最後に謎が解き明かされていく…。というものです。

「自殺」を一個のテーマとして扱っており、思いながらも考えさせられる内容であると同時に、私が読み進める際、非常にドキドキしたのを覚えています!



記念すべき、第一回メフィスト賞受賞作品。工学博士・名古屋大学助教授としても知られる森博嗣氏のS&Mシリーズ第一作目。 

『全てがFになる』


N大教授・犀川創平と学生・西之園萌絵は研究室のゼミ旅行で、天才工学博士の真賀田四季に会うために、その孤島の唯一の建物である研究所を訪れる。しかし、そこで犀川と萌絵の前に現れたのは、純白のウエディングドレスを身にまとい、両手両足を切断された彼女の姿だった。そして、部屋にあるコンピューターのカレンダーには一行のメッセージが残されていた。『すべてがFになる』。

良質なミステリーとしてはもちろん、工学博士の筆者ならではの視点が盛り込まれているため、とても1990年代に執筆されたとは思えない、近未来的な描写、表現にも注目です!



前半は青春群像劇、衝撃の真実を知った後半はミステリー、ラストは声を出してしまうほどのどんでん返し!

『アヒルと鴨のコインロッカー』

仙台の大学に進学する椎名は同じアパートの河崎と名乗る男性から、本屋を襲って広辞苑を奪おうという話を持ちかけられる。真意が分からないまま流れで共犯になったものの、後日、なぜか椎名の部屋から本が消える。 果たしてその真意はなんなのか、そして河崎は何者なのか。最後には声を出してしまうほどの衝撃が待っていた。

今や日本を代表する作家の一人、伊坂幸太郎さんが、若き頃からとんでもない才能をお持ちであることを改めて感じさせられる作品です。冒頭でも述べた通り、前半は青春群像劇、衝撃の真実を知った後半はミステリー、ラストは衝撃のどんでん返しと、一冊で様々な楽しみ方が出来る作品です!


このnoteの冒頭でも述べた通り、ご紹介する本は随時更新していく予定なので、少しでも興味があればぜひご覧いただけると嬉しいです☺️!

なお、このnoteの他にも、本を色々と紹介しているノートがございますので、こちらも興味があればぜひご覧下さい!

ここまで読んでいただきありがとうございました!少しでも良い本との巡り合わせに貢献できていたら幸いです(*^^*)!


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