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股関節疾患を担当したら、まず読むnote


(2023/10/10にメール受信)
note公式より
先週もっとも売れた記事として
紹介していただきました!


こんにちは、PTのじんた(@k_jinta)です!
私は、急性期、回復期、慢性期病棟を備え、
外来患者さまやスポーツ選手も多く来院される
大阪市内の総合病院に8年勤め、
現在は、内視鏡のオペが年間1 万件を超える
市民病院の役割を担っている、中規模の病院で
働いています。

今回は要望もありましたので、
担当したらシリーズの4作目としまして
新人セラピストが早めに担当するであろう
大腿骨頚部、転子部骨折」「THA、BHA、ORIF」を
中心に書いていきます。

先日行ったアンケートです

この結果より、

本noteでは
股関節の運動学や解剖学について
詳しくは書きません。てか、ほぼ書いていません。
評価やアプローチを中心に書いていきます。

次いで多かった、
考え方についても触れています。

私が初めて担当したのも
大腿骨頚部骨折からのBHAの方でした。
前職場では
股関節疾患や圧迫骨折の方を
比較的早い段階で1年目に担当させる
と言う方針でした。

初めて担当した方は
急性期→回復期→退院
まで関わらせていただきました。
非常に良い経験になりました。

一方で、
その方は跛行(デュシャンヌ歩行)が残存していました。

当時の私は知識不足、経験不足で
うまくアプローチできていなかったように
思います。
そのこともあり、
股関節疾患に少し
苦手意識を持つようになりました。
(このシリーズ股関節が後の方になったのは
この理由です)

あなたもこんな経験ないですか?

私はそこから参考書を読んだり、
セミナー、勉強会を受講したり、
先輩に聞いたりして
目の前の患者さんを良くしたい一心で
必死になって勉強しました。

高齢者の4大骨折のうちの
一つである
「大腿骨近位部骨折」は
今後も担当することが多いはずです。
※大腿骨近位部骨折は
 頚部骨折、転子部骨折、転子下骨折を含む総称

みんなが通る道ですので
焦らずにこのnoteを読んで
苦手意識を克服していきましょう。

経験をもとに
書いていますので、
臨床で使えるアプローチを
多数ご紹介します。
実際に私も臨床で使っている
評価、アプローチです。

このnoteでは股関節疾患の説明、論文のレビュー、
知識を無料部分で、
有料部分では実際の評価方法〜治療、運動療法を紹介していきます。

このnoteを読むことで、
・股関節疾患に対しての苦手意識が払拭されます。

・股関節疾患の方を担当した際、
 何をしたらいいかわからないがなくなります!

・可動域・疼痛の改善はもちろん、
 運動療法まで知ることで、高齢者からアスリートまで
 応用が可能になります。

・エビデンスを用いながら解説していますので、
 自信を持ってアプローチができるようになります。

さらに、一度購入いただくと記事の更新やバージョンアップに追加料金は一切かからず何度もご覧になれます。

文字数:10000文字超え
スライド数:40枚超え(無料部分含む)

【更新履歴】
● 2023年10月1日 初版リリース 部数限定で1980円
● 2023年10月4日 追記 完売に伴い値上げ再販2480円
● 2023年10月5日 動作指導について追記
● 2023年10月6日 追記
● 2023年10月11日 追記
● 2023年11月10日 トーマステスト追記

※このnoteは随時更新・バージョンアップを行いますが、購入後は追加料金は一切なく何度もご覧になれます。
バージョンアップや需要アップ、時間経過とともに値上げしていきます。低料金で欲しい方はお早めにどうぞ!

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👇モニター様の声👇




骨折の分類

5ヵ所に分けられ、上から順に、
骨頭骨折、頸部骨折、頸基部骨折、転子部骨折、転子下骨折
に分けられますが、このうち頸部骨折と転子部骨折が大多数を占めます

男女比は男1:女4であると言われています。

また、年々患者数は増加しており、
2010年には約17万人、2030年には約26万人
2045年には約27万人と予測されています。

大腿骨頸部骨折

大腿骨頸部骨折は股関節の関節包内で骨折するため、
出血量は少なく、股関節や大腿部の腫れは軽度です。
そのため股関節に強い痛みを訴えられますが、
全身の状態に与える影響は後で説明する
大腿骨転子部骨折と比べてあまり大きくありません。
70歳以下で重大な合併症がなければ人工股関節置換術を行い、
80歳以上なら人工骨頭挿入術を選択します。
70歳代では個々の症例によって検討し選択します。

大腿骨転子部骨折

大腿骨転子部骨折は大腿骨頸部骨折よりも少し遠位の骨折で、
股関節の関節包外で骨折するため筋内へ出血します。
そのため、時に大出血を生じてショックか起きることもあります。
股関節に強い痛みを訴えることは大腿骨頸部骨折と同様ですが、
股関節や大腿部の腫れは強くなり、
貧血をきたすことが多く、輸血を必要とすることがあります。

ガーデン分類

ガーデン分類は大腿骨頸部骨折の分類で、
骨折の転位の程度によって4段階に分類したものです。

StageⅠ:不完全骨折。骨頭は外反位となり、骨折線の上部では陥入し、
内側頚部骨皮質に骨折線は見られない。骨幹部はほぼ内外旋中間位となる。
StageⅡ:完全骨折であるが転位はなく遠位骨片と近位骨片の主圧縮骨梁の方向性に乱れがない。
StageⅢ:転位のある完全骨折。X線前後像で近位骨片は内反して主圧縮骨梁は水平化し、臼蓋、骨頭、および遠位骨片内側の主圧縮骨梁の方向が一致しない。Weitbrecht支帯の牽引により骨頭は後方へ回旋転位する。
StageⅣ:転位の強い完全骨折。Weitbrecht支帯が損傷されることによって回旋転位を呈さない

前職場のDr.からは
ステージⅢ、Ⅳであれば
人工関節の適応
になると伺いました。

エバンス分類

エバンス分類はX線前後像で内側骨皮質の損傷の程度、
整復操作を行った場合の整復位保持の難易度により分類されます。

Type1のGroup3、4とType2を合わせて不安定型骨折とされます。

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