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孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術

▼本書のまとめ
前半部分で数値化の重要性等を説き、後半でより実践的な手法の紹介をしている。

・なぜ「数値化」が必要か
目標達成までの具体的なアクションが明確になる
→今起こっている事象を数値で把握し、それを分析して問題と根本的な原因を探す。解決策を考えたらすぐに実行し、その結果をまた数値で把握・分析を繰り返す。

・まずは「分ける」事
分ける事で問題となる原因を見出す、割合を確認し優先順位と重みを認識する。そこから仮設の構築→具体的な施策
・上司に問題として認識させる方法
数字=お金、これに換算して提案しないとだめ。

▼「数値化仕事術」を実践するための7つのポイント
①数字は、「与えられるもの」ではなく、自分で「取りにいくもの」

┗与えられたデータは意図が異なる場合がある。自分で必要な情報を得る。
②数値化の目的は、「どうだったか」ではなく「どうするか」
┗未来のアクションにつながらない数値化には意味がない。
③数値化のファーストステップは「分ける」。数える前にまず分けろ!
┗上記記載。
④問題のありかが見えてきたら、さらに細かく分けて計測してみる
┗単に仕分けしただけではわからない場合はさらに細かく分析。
⑤数値化のゴールは、現実の問題を「数式で表す」こと
┗勝つ方程式・KPIを明確にする。YahooBBの例。
⑥数値化したら、あとはPDCAを高速で回し続ける
┗高速PDCAをまわす=速度&複数の仮設と施策の実行。
⑦問題解決後も数字でチェックを続け、環境変化にいち早く気づく
┗数字は常に変化するもの。変化に早く気付きやすくなる。

▼問題解決に絶対役立つ「データ分析・7つ道具」
①プロセス分析
②散布図と単回帰分析
③重回帰分析
④パレート図分析
⑤T勘定
⑥差異分析
⑦LTV分析
→これは本書参照

▼よくある「間違った数値化」パターン
①数字の単位、定義、解釈が曖昧
②「分け方」が甘い、あるいは不適切
③計測している数字がゴールと結びついていない
④数字の「マンネリ化」
⑤数字の「内向き化」
⑥PLAN(分析)ばかりでDO(実行)していない
⑦相反する二つの数字を同時に達成しようとしている

▼三つの「数値化のワナ」
①「累積」のマジック
②「平均値」のマジック
③「配賦」のマジック

▼「数字に強い人」は知っている理論・法則
①大数の法則と期待値
②鮭の卵理論
③72の法則
④限界効用逓減の法則
⑤ダンバー数
⑥マジックナンバー7
⑦イノベーター理論とキャズム理論


まとめおわり

▼自社の場合
・数値化=目標達成までの具体的なアクションが明確になる
と正しく認識している人は少ないかもしれない。
MAを導入しているけど、使い方がうまい人は上記を理解した上で自発的に数字を取りにいってるからうまい。
・上司への提案は、自分でも経験していて、素材購入サービスの利用の提案をする時に合計5回程提案した経験がある。
最初はふわっとした「感情論」みたいな提案になっていたと思う。
最終的には、経費・導入した場合のメリットと数字・他社・比較・未来のビジョンまでを入れた。そこまで作り提出した時、ざっくり目を通してもらった上で概要をお伝えするとあっさりOKがもらえた。
恐らく上司は、最初から導入自体はYesで、でも具体的な数字を見て問題無いと確証を得たかったのだと思った。
この時、数値化の重要性と判断者が欲しい判断材料を理解したと思った。
今では部下から自分への提案の壁打ちで実行している内容だ。
・自社はMAを利用して、プロセス分析とは行えていると思う。
また、数式で表す事に関しても、社内的にKPIを重視するので達成までの方程式はある程度描けていると思う。自分の部署は、この方程式からのズレが無いように生産性を管理していくのが次のステップになる。
(プロセス分析は部下に研修を行った)
・間違った数値化のパターンは注意していかなければいけないと思った。
自分の場合は能力も高くないので、数値化の確実性と効率性を重視するために、上司へ頭出しやアウトプットを細かくして正してもらっていた。
できない事はできないと認めて、視差を上げて他人の力を借りてでもできようとする事が重要。
テスト勉強たくさんしても点が取れない人にならないように。

▼感想・総括
自社では常日頃から数字の重要性を語られている。
自分も上司の方々から色々な指導を受けたと思っている。その内容を本書がテキスト形式でまとめてくれていると感じた。

自分も最初は数字を分析して満足していたけど、実際に課題解決を求められた時に「これじゃだめだ」と気付かされて未来のための数字を取りに行く事に意識が変わったと思う。
(分析だけの数字だと課題解決のために必要な数字には足りていない事が多かった)

数字を分析して満足してしまう人は多いと思う。
自分はやらなければいけない状況に追い込んでもらえたから気付けたけど、自分の部下達には指導の中で気付かせる働きかけをしようと改めて思った。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0756WCWWZ


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