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居心地の良さは、人の配慮から。

少し前のことだけど、
noteに記録しておきたいエピソード。


まだ暑い夏の日のこと。

日々パワーを貰っているインフルエンサーの方がいる。vlogでいつも「うまっ!」と言いながら飲んでいるアイスラテのお店。

少し不便な立地で、どこの駅からも徒歩15分くらい。休日余裕があったので、そのアイスラテを目当てに行ってみることに。

9月に入ってもまだ日差しが強い、休日の昼下がり。閑静な住宅街を歩き、大きな道路に出る角にそのお店はあった。

天井までガラス張りの入り口からは、たっぷりの日差しが降り注ぐ。
初めてのお店って緊張するけど、店内はその緊張がほぐれる心地のよい雰囲気。

「いらっしゃいませ」
「店内ご利用ですか?」
「はい」
「ただいま満席なんですが、お待ちいただけますか?」
「...あ〜そうなんですね、それなら外のベンチでアイスラテだけ」

「かしこまりました」(にこ)
白いTシャツにすらっと小顔の爽やか男性の店員さん。

お会計中にちょうど一席空いた。

「お席空きましたが、店内で座られますか?」
(ラッキー)
「それならご飯も食べていいですか?!」
「もちろんです」(にこ)

(ええっと〜)
手元のメニューにひと通り目を通す。
(ホットドッグ食べるつもりだったけど、クロワッサンもおいしそうだな〜)
ペストリーに目を向けると

「クロワッサンを使った卵サンドもオーダーをいただいてからお作りしています」(にこ)

(それも美味しそう!!でも家に卵いっぱいあるしなー)迷ったときは初志貫徹、と自分に言い聞かせ

「えーと...ホットドッグをお願いします」

「プレーン、チーズ、夏限定サルサもありますが、どれにしますか?」

(あら、ご丁寧に聞いてくれるのね)
余裕がないと、プレーンでよろしいですか?と会話が最短ラリーになる尋ね方をしてくると思うんだけど、しっかりこちらの意見を聞いてくれる。

「じゃあ、プレーンで」
「かしこまりました」(にこ)
「お席までお持ちしますね」

一人がけの椅子に座る。
ゆったり座れる椅子に、小さいチェストがテーブル代わり。

「狭いと思うので、こちらにお荷物置いてください」と白T爽やか店員さんが、ナイス気遣い。

今や、荷物入れを持ってきてくれるのは日本じゃ当たり前のサービスだけれども、マニュアル化されていない、相手に対する心遣いを感じられ、私の心も(にこっ)

店内は20〜30代の男女が楽しく会話している様子が目立つ中、お一人さまもちらほら。
こんな立地だから、わざわざこのお店を選ばないと来ないだろうに、居心地の良い店内は賑やかな雰囲気。

「お待たせしました」(にこっ)
白T爽やか店員さんが届けてくれる、アイスラテと、ホットドッグ。

アイスラテ、本当はストローで飲みたいところだけど、近頃は直飲みスタイルが主流だよね、とカップを揺らしてエスプレッソとミルクをガラガラとかき混ぜる。

ゴクッと一口。(うまっっ)

ガツンと濃いエスプレッソが効いてる。
“うまーっ!!!”

ホットドッグも別添えのケチャップ・マスタードをかけて、ガブリ。全粒粉のパンが程よく香ばしく、プリッとしたソーセージも美味。

しあわせな休日の午後だ。

おいしく頂いている中、お隣りのカウンターの男女二人は、ドリンクは飲み終わっているがまだおしゃべり中。

そこに白T爽やか店員さんが、お冷をふたつ持って「どうぞ」と差し出す。

「あっ、ありがとうございます」
「これ飲んだら行こうか」

気にし過ぎの私は、お冷持って行くと“早く帰ってよ”みたいな圧をかけちゃうかな、とかマイナスな想像をしてしまうのだが、
そんな嫌みは全く感じさせないスマートな気遣い。
すばらしい!!と心の中で拍手。

レジでは、テイクアウトのお客さんが
「こないだすっごく美味しかったから〜」
と一言添えて、オーダー中。
(そうですよね!わかります!と激しく同意)
私もそうやって店員さんと会話できる人になりたいな、とふと思う。

入り口の扉が少し重めだからか、
この暑い中、来店してくれる気持ちの表れなのか
お客さんが来るとスタッフ自らお出迎えするスタイル。見ていて気持ちが良い!とまた心の中で拍手。

1時間ほどゆったり読書して、店を出る。
「ご馳走さまでした〜」
「ありがとうございました」(にこ)

***

おいしいコーヒーと食事、
心地の良い空間と音楽。

そんなお店はSNSで探すと沢山出てくるけど、
この心地よい気遣いがお店の魅力をグッと上げているんだよなー、と駅まで歩く帰り道でしみじみ思ったのです。

人がその場の空気、その街の雰囲気をつくる
そのことを再認識できた日。


読んでいただき、ありがとうございました。
少しでも共感いただけたら、♡いただけると日々のパワーと励みになります☺️

kona

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