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ただデザインを整える事がブランディングではない

ブランディングとは、顧客にブランドのイメージを印象付ける活動のことです。そのイメージが「強くて、好ましくて、ユニーク」な、良い印象であれば、「ファン」になってくれやすくなります。

この「強くて、好ましくて、ユニーク」なイメージを印象付けるためには、自分たちが「どう見えて欲しいのか」を設計する必要があります。

その起点となるのが「理念」や「原体験」、「価値観」などの事業を行う目的です。それに加えて、市場調査、環境リサーチ、競合、ターゲット設定、ゴール設計、強み/弱みの整理、ポジション設定、導線設計などを行い、それらを踏まえ、必要に応じて、VISION、MISSION、VALUEなどを再言語化します。

そういったことを実際の商品やサービスに落とし込み、世間に伝えていくのですが、今の時代はインターネットの普及で伝達手段がとても多く、オンライン、オフライン、様々な場面で顧客とのタッチポイントがあります。

ブランディングで大切なことは、タッチポイント全てに置いて、「同じ印象を持ってもらう」ことです。店舗を持っている雑貨屋さんを例に挙げると、お店の内装がとても賑やかで楽しそうなのに、一方でHPは落ち着いていて寂しそうなデザインだと、お店に行った時の印象とHPの印象が違いすぎて、イメージが曖昧になってしまい、覚えてもらいにくくなります。

こういった事が起こってしまう原因として、自分たちのブランドがどんなイメージで伝わって欲しいのかという事を決めていない事が原因の一つとして挙げられます。

人のイメージは、第一印象で9割は決まってしまうそうです。またそのうちの視覚情報で決まる割合は55%と言われています。それくらい視覚情報としてのデザインは、ブランドにとって重要です。

今やどんな企業、商品やサービスでもHPやロゴマークが必要不可欠になっています。「とりあえず必要だから作る」のではなく、楽しそう、誠実、健康的、など、「どんな顧客にどう思ってもらいたいのか」を考えてから作ることが大切です。

ただし、勘違いしてはいけないのは、ただ見え方だけを整えるのではなく、自分たちの思っていること、伝えたい事がなんなのか。顧客にどんな価値を提供したいのか。あくまで、そういったことをきちんと伝える手段として、デザインを上手く機能させないといけません。

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