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褒めてればなんでもいいの?

結構前から「叱って育てるより褒めて育てた方がいい。」という理論が子育てにおいても、部下の育成においても主流だと思います。

「良い所を見つけてあげよう」という考え方に関しては賛成なんですが、一方で「何でもかんでも褒めりゃ良いってもんでもないだろ。」と僕は思っています。

もちろん僕も、良い結果が出たり頑張っている姿を褒めたことは数え切れないほどありますが、逆に「それは違う」とか「全然出来てない」と伝えたことも沢山あります。


例えば長女の場合。
ピアノの発表会の課題曲が右手の主旋律は出来ているのですが、左手のリズムが合っていませんでした。
最初のうちは「そのうち出来るようになるか」と思って口出ししなかったのですが、日を重ねても一向に改善されなかったんです。
妻やじいちゃんばあちゃんは「上手だねー!」と言っていましたが、僕は「このままじゃダメだろ」と思い、「長女ちゃん。右手は上手に出来てて良いね! だけど、左手が全然合ってないからそっちはもっと練習した方がいいよ」と伝えました。
そして「左手出来てないのにいきなり両手で弾こうとしても絶対出来ないから、ここからここまで左手だけ20回やって」と伝え、繰り返しやらせて間違えたら「違う! もう一回最初から」と何回もやらせました。 
本人は「自分は出来てる」と思っていたので悔しくて泣きながら弾いていましたが、何十回も繰り返すうちに、ちゃ〜んと両手で楽譜通り正確に弾けるように!


その時に僕は「よし! 今のは完璧だった! その調子で発表会でも出来ればバッチリだよ👍」と思いっ切り褒めました。

すると娘は「ウン!!パパのおかげで出来るようになった。ありがとう!」と弾ける笑顔。

恐らく間違いを指摘せず、ただ褒めていただけではこの笑顔は出てこなかったはずなので、僕はこのくらいのバランスが良いんじゃないかなぁと思っています。

ちゃんと出来てないのに「褒めた方が良い」だけを鵜呑みにして実行していると、褒められた側は自分の実力を見誤ります。
100歩譲って小さい子供の頃はそれで良かったとしても、歳を重ねれば受験もあるし社会に出れば他者との競争です。いくら頑張ったって結果が出せない人間の給料は上がりません。


"他人と比べるのは良くない"と言いますが、他人と比べてこそ自分の得意不得意が分かるんだからある程度は比べた方がいいでしょう。


他人と比べて、「これが出来ないなんて自分はダメだ〜」となる必要は全く無くて、「これは苦手だから諦めてこっちの得意な方を頑張ろう!」が最高だと思います。

僕と妻はお互いそんな感じなので、お互いの苦手を得意な方が補っています。 別にどっちの方が偉いとか凄いとかそういうことではなく、「得意な方がやればいいじゃん」っていう、ただそれだけ。

妻は子供たちを連れてお出掛けするのがあまり得意ではないですが、僕は得意なのでバンバン連れ出します。 その間妻は家で掃除してくれてたり、夕ご飯の用意をしてくれていて、砂まみれや時には泥まみれで帰ってくる僕たちの服を文句ひとつ言わずに「わー!今日も楽しんできたねー!!」と言いながら、洗濯してくれます。 ホントに最高!





…つい奥さん自慢をしたくて話が逸れますが、今日の記事は「ただただなんにも考えずに褒めるよりも、指摘するべき所はちゃんと指摘して、その上で出来るようになってから褒めた方が効果あるんじゃない?」という話でした✌️




ちなみに僕は指摘されるとすぐ拗ねるオジサンなので、妻は僕の全てを褒めてくれます。したがって僕の言う「家事全般出来ます!」は多分出来てません。 だってずっと褒められてるから何が出来てないかわかんないんだもーん😆



また明日👋

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