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ロンドンナショナルギャラリー展の魅力🇬🇧

さて先日、念願のロンドンナショナルギャラリーに行ってきまして、少々感想をば…

Instagramにもこうして載せてはみましたけれど、今回は少し違った視点で綴ってみます。
というのもこちらの展示、構成があまりに素晴らしすぎました☺️✨

見どころと共に、本展示の構成の魅力を3点取り上げてみたいと思います🎶

【開催概要】
ロンドンナショナルギャラリー展
会期:2020/6/18(木)~2020/10/18(日)
場所:国立西洋美術館(東京都 上野)
作品数:61作品(全作品本邦初公開)
チケット:時間指定・事前購入制
(一部当日券あり)


①時代を網羅した展示

画家毎やそれぞれの画派(印象派、ラファエル前派)などに区切った美術展も多くありますが、
ロンドンナショナルギャラリー展では、ルネサンス期以降から印象派までの展示を網羅しています。

なので、様々なジャンルが一度に見られるチャンスなのです✨✨

神話を題材とした作品、自画像を含む肖像画、風景画、静物画(果物や食物を描いた絵)、風俗画(当時の市井の暮らしを描いた絵)…

(画像元全て:美術手帖 公式サイト より)

時代の異なる様々な絵を一度に楽しめる機会はなかなかありません。
時代に沿ったテーマ毎に分かれているので、画風の流行や移り変わりを、実際に時代ごとに追いながら見ることが出来ます。

コレクションの時代背景を通して、イギリスという国が如何にして一大帝国となっていったのかを、改めて知ることが出来ます🇬🇧
歴史と美術は密接に関わっているのですね!

②日本人好みの展示

日本は実は、印象派が好きな人が多い国です🇯🇵
ご存知の方も多い、ゴッホやモネ、ルノワールといった画家は印象派に属しています。

日本の浮世絵が西洋にもたらされた際に、その画風を最初に取り入れたのが印象派の画家達なので、カラフルな色使いや、構図の大胆さに親しみを感じるというのもあるかもしれませんね😌🍀

今回も、そんな私たちの大好きな印象派の絵が多く来日しています。先程挙げた3名の作品は勿論、ゴーギャンやドガ、セザンヌの作品も。

また、知名度の高いゴッホの『向日葵』が本展示の目玉になっています。

他にも、時代は違います(1600年代)が、
フェルメールやレンブラントといった人気の特に高い画家の作品も、本邦初公開として見ることが出来るのも、嬉しいポイントです🌻

③みんなが楽しめる展示

もしかしたら、今回のロンドンナショナルギャラリー展、最大の魅力はここかも知れません!

突然ですが、美術館について皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか…??
館内が暗い、難しそう、眠くなっちゃいそう、疲れそう…そんな思いを抱く方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし今回は、美術館が元々好きな人も、美術館に初めて行く人も、家族連れも、皆さんが楽しめる展示になっていると思います🙌🏻

このロンドンナショナルギャラリー展の作品は全て、

この作品を知っていればもう美術通!

…そんな名作揃いです。
どこかで1度は見たことある作品が数多く、年代順にもまとまっていて、頭にも入りやすい構成です。

また、それぞれの絵や章の解説も詳しいので、元からの美術好きさんも満足出来る構成にもなっています。
全作品が本邦初公開ということもあり、実は案外しっかり見た事なかった作品もじっくりと見ることが出来ます👀

特に、ゴッホの『向日葵』に迫った解説は、大変素晴らしいです。
子どもたちの夏休みの宿題にもいいかもしれませんね🍉(もう終わっちゃったかもしれませんが…)

ちなみに、本展示の内容は全て国立西洋美術館が完全監修しているそう😲

新聞社やテレビ関係の企業が監修する美術展も多い中、商業寄りになりすぎず、作品に対する尊敬や、飽くなき探究を美術館の方々がしてくださったのだと思います。

最後に…

今回のロンドンナショナルギャラリー展で、きっと美術好きが更に増えるのではないか…と一介の美術館loverの私は踏んでいます💭

名だたる61作品を見る機会を、コロナ禍によって失わずに済んだのも、国立西洋美術館の皆様のご尽力のお陰です😢💓

そんな美術展のお土産には、ミニ図録などもオススメなので、是非売り場でご覧下さい🎶
クオリティはそのまま、通常の図録と比べて持ち帰り易い…笑

東京の次は、国立国際美術館(大阪 中之島)での開催となるので、関西の皆様も是非一緒に語り合いましょう…✨


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