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断片 カップ麺をひさびさに

 どん兵衛のきつねを食った。カップ麺はとんと食ってなかったところ、おや、うまい。たまにこういう晩飯もいいんじゃないの。一時期毎日食っててもう飽きたはずなのだが。荒れてたねー食生活。カップ麺と豆腐と納豆、というセットで一食やってたな。一日の他の一食二食は松屋とかコンビニ弁当で。たぶん早晩そういう暮らしに戻るとは思うんだけども、足りない栄養素はマルチビタミンでも飲んで補って、そうして読んで書いてとやるようなこの先の絵図を描く。いや、うまいものは好きだが、質素なものでも悲しくならない性格なので構うことはない。私に構うな。毎日カップ麺と豆腐と納豆だ。それがいいんじゃあないか。

 神田の古本まつりの最終日が明日なのだが。行きたいけどカネがないので見送る。だいたい初日でいいものを各種ゲットしたのでもうこれ以上は望んではならない。本を置く場所などとうにない。書棚は溢れかえってどっさりと圧力。楽しいんだけどね、古本まつり。今年は、といって初日のことしか知らんが、ソーシャルディスタンスを導入して穏やかな感じでしたよ。たぶん今日は混んだだろうし、明日もそうだろうが、コロナ前みたいにぶつかり合いながら本を探すようなことはないんじゃないかな。古本まつり、本の祭典ですよ。祝え読書家ども、この世のすべての書物を讃えよ。あなたがたは書物がなくては生きてゆかれぬ。

 さてもろもろの用事が翌週にある。役所に行くのと神社に行くのとだ。役所は書類を作るだけなんだけども、神社のほうはちょっとしたイベントなのでこれはしっかりと。専門の人とは別のポジションでカメラを任された。腕を問われる日である。いや腕云々はそんなに期待されてはいないだろうが、そうそうあるような機会ではないのでしっかりとこなそう。スナップを撮ればいいそうだ。よろしい。愛機G1X MarkⅢで撮りましょう。翌週はというと他にはなんもないのかな。ちょっとあるだけでも気分は忙しくなるもんだが。まだね、通常運転にはならんね。

 橋本國彦を二枚続けて聴いていた。日本のクラシックというのもいいもので、なんだ、西洋の音楽の枠組みの中で和の味を出してしまうその感じ、ちょっと不思議。管弦楽やのに和の空気。どういうことなんだろうな。そのー、西洋音楽といってもお国柄がそれぞれ出るので、フランスならフランスなんだし、ドイツやらイタリアやらスペインやらでも固有の音楽の味があるから、それと同じことか。しかしおもしろい日本のクラシック、ナクソスからシリーズで出てるらしいのでそちらに走ってみても楽しいだろう。日本の作曲家といってなにも武満徹だけではない。おいしそうな曲がいろいろあるようですよ。

 読書。ページを開くとおもしろさがビリビリ伝わってきて慌てて閉じる。おもしろい。これは絶対おもしろい。つまるところヤベェ。という状態で今日も読めてない。おもしろいなら読めばいいじゃない、というのが道理だが、なぜか読まないのだった。なんでだろうな。ちょっと危機感があるのはわかる。読む前には戻れない感じ、なんというか、読んだらそれでその本は読了、了い(しまい)なのがもったいない。そういうことだろうか。うまくいえないが、なぜだか恐怖しているのである。そんで最近そういうことが増えてきて、もうどんな本でもおもしろがるだろう私がここにいるのだったが、さて、こういうのもまったく面妖な事態である。ともあれなんとかして読まないことには今月を終われないので、がんばりましょうがんばりましょう。



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