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断片 私をライブに連れてって

 感染拡大の中、ライブ、というのか、コンサートか、まあそんなようなところへ行く日が近い。チケットをとってからの時間でこんなにも第六波が広がった。あちゃあ、と思うも行くしかない。ライブないしコンサートは明日である。ソロで行く。とったのは安めのB席、楽しんでこよう。クラシックなのでということもありスーツを着る。私にとってスーツはコスプレに近いものなのだが、まあそれ故にこそ気合いも入る。新しいネクタイも買った。これも安物だが、ちょいとかぶいていて何者かわからないこと請け合い。それがいい。ヒゲは剃るべきか否か。どうせマスクをつけてるからどちらでもいいのだが。

 映画も観に行かねばならぬ。時ここへ至ってまだ『マトリックス』の新作を観ていないのだった。まさかの続編なのでさてどうなることやら、予告も前情報も全部遮断できているのでまっさらな感じで楽しむことができそうだ。劇場へ行く予定はそれだけで、あとは積んであるDVDとブルーレイを片づけていかねばならんのだった。どうも最近読むことと書くこととに注力してしまって映像や映画を観ていない。そういうのも大事なんだろうとは思うから摂取したいもの。感覚への刺激は脳のための栄養だ。ガツガツ食らうこと。

 記事のヘッダー? 見出し? につける写真がそろそろストック切れになる。また撮りに行かねばならぬ。いったい何を撮ればいいのかわからんが、不思議なことにカメラを手にそこらを歩いているだけで撮りたいもんは見つかる。できれば初めて行く町がいい。よく行く場所というのは撮り尽くしてしまっている。もっと撮らねば。色調ブルーのものにいま凝っているところである。通常のカラーはちょっとまだ使いこなせてないですなあ。撮るには撮るんだが、勉強が足りない。カメラも技術です。やがては魔術です。たとえばナショナルジオグラフィックを見てごらんなさい。あんな写真をどうやって撮るのかさっぱりわからんよ。魔術だよ。

 HMVのネットショップをCDの購入先としてよく使っている。だがなかなか届かないディスクがある。メーカー在庫切れなどとなるといつ来るのかわかったものではない。まして入荷未定ともなれば希望はない。買うチャンスを逃して二度と手に入らないようなものなどザラにある。そうしてその音源はサブスクには出てこない。永遠に聴くことのない音楽があること、いやまったく。こちらリスナーとしてはよりよい感動を求めるのみなのだ。こいつはすげえや、とひとり小躍りするような体験を。もっとすばらしい音楽を。その貪欲さの果てに部屋に積み上がるディスクたち。我が家のタワーレコード。聴けばいいだけなんだけど。

 わりと堅かろう書物にさっと手を出してしまった。読めばそんなに堅くない。一般向けだこれ、とはいえ四百ページの厚もの、いまから来月にかけて読んでいきたい。他にも読みたいものはあるんで一冊にかかりきりはできないけれども、まあね、読むことが突破口だろうと思うから読むのです。いまや誇りや生き方のスタイルも絡んできて、ああ、読書は私の人生の一角であるな。あてどなく読むわけでもない。課題図書を自分で設定して、それらを読破した上で次の作品執筆へと移りたいのだった。書くならキャンベル読んでおけばなんとかなるだろ、などと思う冬の寒い朝。



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