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断片 ふざけたスタイルで

 まだまだ寒いような日々である。だが二月を過ぎればだんだんと暖かくなってくることでしょう。すなわち春であります。春の楽しみを考えておくといいよ。だいたい冬に春を想い、夏に秋を想うことには、なんかこう、味なものがあるじゃないですか。私のようにふざけたような生き方をしていてもそれは感じられる。人生がふざけている。これはもう生まれつきといってもいい。あるいは運命といってもいい。どうしようもない。粗大ゴミのように邪魔であろう。どうだ、参ったかね。ともあれ人生をふざけたスタイルでやっていっても、それでも四季のうつろいを知るものなのだよ。春が来るんだよ。

 これを書いているいまは早朝。夜明け前であるな。音楽を流しつつコーヒーを飲みつつの書き散らし。こういう断片も毎日載せて、二十件以上やってきているんだけど、三十件目になったらいったんストップしますね。何しろ体力の消耗が激しく、読書をするための余裕がなくなっているのだった。書くのは大事だが読むのも大事だ。読むほうに力を入れていこうという方針を打ち立てて、書くのも楽しかったけれども、残り七件か八件くらいを書いて、その後はまた写真とつぶやきみたいなもんでお茶を濁してみようと。ある程度の長さでもけっこう書けるもんだと、これは発見であった。わりと充実感。自信。残りも書きましょう。

 十六時間断食を本格的にやり出して、どうだろう、三週間くらい経ったのか、二週間ほどか。このダイエット法でだいぶ腹がすっきりした。不健康なメタボ腹がいまやぺたんこである。このやり方はとにかく食べるのを我慢するだけなのであって、一日のうち十六時間を食わずにいられる限りこれで痩せられるという話だ。空腹も最初はつらいが、慣れてしまえばどうということはない。コーヒーでも飲んでいれば気を紛らすこともできる。軽めのファスティングによるダイエット、運動したくない人などにおすすめ。痩せますよこれ。

 ヨウラ・ギュラーのディスクを集めている。いや、まだ一枚を一度しか聴いてないんで、このピアニストがどのような人なのかはわかっていない。ちょっと幻のピアニストであって、まず買ったのはタワレコ限定の復刻盤。これを一度聴いたのみ、まだ印象は定着していない。で、HMVのほうでまた届きそうなのがあって、奇跡的に入荷したそのディスク、いまからもう到着が楽しみなのであった。思うにどうも音楽はそれのみで成り立たず他の要素があるようだ。録音ならレコードやCDというアイテムなんだし、ライブということならその場での一期一会じみた、ときに忘れえぬ体験ということで、何やらセットとなっているんではないか。たぶん音楽だけがあるということはない。プラス何かだ。

 こんな本を買って恥ずかしい、みたいなことがあった。エロ本ではない。ものすごくイージーな自己啓発本である。魔が差して買ってしまったのだった。本屋で平積みになってて、その本と目が合って、それから店内をうろうろしていたけれどもついに忘れられず、戻ってきて手にとってレジへ行った。ああ、この本の読者層に私がいるのだ、ちょっと嫌だな、ということを思いながら帰ってきたという次第。そういうことをいうのも本に失礼なんですけどね。本の一冊といったってめっちゃ努力して作られたものでしょう。それをあなた、買って恥ずかしいなどとは、少しばかり敬いを欠いてはいないか。書物は私の宗教であるから、もうちょっとこう、洗練していこう。



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