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旦那が腹膜偽粘液腫に罹患して1年7ヶ月で天国に行きました 4【手術について】

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2年前の今日、旦那が一番最初にした腹膜切除手術の日でした。まさか2年も生きられないなんて旦那は思ってもいなかったと思います。
今回は、その手術について簡単ですがお話します。


2020年8月 腹膜切除手術


手術時間:約6時間

摘出腫瘍・腹水:約5L (体重としては10kg減)

結腸全摘・大網切除・膀胱部分切除・骨盤腹膜切除術

小腸にも腫瘍がある為、腫瘍の完全摘出不可能。
(術前に小腸はとれないと説明あり)

腹膜播種係数(PCI):37 ※最大値39

手術後腫瘍マーカー CEA:2,767 ※基準値5

淡海医療センターのM先生の執刀で手術が行われました。
一番心配していた、直腸や胃の摘出は免れましたが便の水分を排出してくれる結腸を失いました。

術後ICUに一泊して翌日の午後には一般病棟に移ることができました。最初は多くのドレーンに繋がれ、痛みとの闘いでしたが、一週間二週間で徐々にドレーンも外れ痛みも痛み止めでコントロールできるようになってきました。術後の大きな合併症はありませんでしたが、喉チューブで声帯が脱臼して声がかすれていたので簡単な手術でしたが声帯の手術も行い声が元に戻りました。
リハビリも問題なく、手術から一ヶ月後の9月上旬には無事に退院することができました。



結腸を失って…


退院して結腸を失った旦那は、食事をする度に長い間トイレに籠もるようになりました。下痢との闘いが始まったのです。

食事については、抗がん剤の副作用もあったので参考になるかわかりませんが、術前と同じ食事生活はなかなか難しかったです。
もちろん、量を多く食べることはできませんでしたが…調子の良い時には油物も食べることはできました。ただ、その後下痢が酷くて可愛そうでした…。

薬は、便の水分を排出させる薬が何種類か処方されて毎食飲んでいました。
漢方にも頼っていましたが、効いてるかどうかは本人もわからないと言っていました。

抗がん剤の副作用もあったことから正確なことは言えませんが、下痢の症状が少し落ち着いたかなと思ったのは一年過ぎたあたりでした。


術後の腫瘍マーカー

腫瘍が小腸の外側にこびりついていることから、腫瘍の完全切除は不可能。
抗がん剤治療をせざるを得ませんでした。

術後一か月の抗がん剤前の腫瘍マーカー
CEA 7,977.5
CA19-9 8
CA125 85.7

手術直後のCEAは3,000切っていたのに約倍以上になりました。

あんなに辛い大きな手術を受けたのに、
生きていくには抗がん剤治療を受けないといけない…
とてもとても悲しかったです。

次は抗がん剤について書いていきます。


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