本

12/6 箕輪さんの本の売り方

人は見かけによらない。人は見た目が9割。どちらが真なのだろう。
そんなもん知らんがななんだけど、私が思う幻冬舎の箕輪厚介さんは前者なのかも。

いわゆる出版社に所属する編集者でここまで事前に仮説検証する人は彼をおいて他にいないだろう。

彼は色々なところで公言しているのだけれど、予めどれくらいの部数が売れるかというのを見込んでやっている。それは、彼が運営するオンラインサロン(箕輪編集室)のサロンメンバーが購入し、告知をブーストしてくれるのは勿論のこと、こうしてSNSでフォロワーを書籍の制作過程に巻き込むことで彼らまでも潜在的な購入者に変換している。

細かいバージョンアップを重ねる過程で地味に読者の好みもリサーチしていて抜け目ない。売れる確率を少しでも高めていくというのは、見た目とは真逆の着実性でしょ。逆にこれをやっていないと完全にギャンブルでしかないんだから、仮にこれをやってない編集者の方がある意味で雑な性格といえる。結果当たればいいけど、外れたらせっかくの読者を巻き込めない可能性が出てきてしまうわけだから。

ウェブマーケティングとかやってる人はABテスト(古すぎ?)とかで呼吸をするかの如く自然にやっていることも、出版業界などの古くからある業界ではそれが出来ないというのは完全にマイナスにしか働かないな。

以下のようなギミックだって、普通は「先にバラしたら・・・」とか言いそうな人が多いだろうけど、そこは先に知ってしまうことと、それを所有してSNSとかに改めてアップすることは全く別次元だから、むしろ先出ししてしまう方がむしろ欲しさを煽ることになるかもしれないと思っているかもしれない。

その辺を分かってやってるのが、箕輪さんが編集者としての領域を完全に超えているということだと思う。

この本も売れるんだろうなぁ。

もしサポート頂けることがあれば、それは金額の多寡というより、そのお気持ちが私に多大なる自信を与えてくれます。それに感謝致します。