肩まわりの痛みをとる
おはようございます。
リラクセーション 緊張を自分で弛める法 (ブルーバックス)
今日は、本書より、肩まわりの痛みを取る方法について、ご紹介します。わたしが専門とする臨床動作法という日本発の心理療法がありますが、その創始者が書いた本になります。
肩まわりは不当緊張の密集部位
肩まわりと腰まわりはその中央に背骨があるため、前後左右に分別されている、といいます。と、共に腕と脚の“元締め”であり、タテに立って生きる人類の重要な身体的基盤としてさまざまな緊張を集約・調整している。確かにそうですね。
そして、その緊張には、不当な緊張もある…。肩凝りや四十肩、五十肩など、無理な、または、無駄な緊張が慢性化し習慣化する。手や腕を使うのは日常生活の動作活動の要ですから、頷けます。
では、その肩まわりの慢性化した緊張をゆるめる方法を紹介します。
肩挙げ
椅子坐りやあぐら坐りで(ここでは、“座る”ではなく“坐る”と表現される)、肩と腕を脱力してから、左右それぞれの肩先をまっすぐに上にあげていく課題、と紹介されます。本書、図6を引用します。イメージ図です。
図は立った姿勢ですが、椅子等に座ってやっても一緒です。ただし、タテまっすぐを保つ。これがポイントです。立て真っ直ぐを作る方法はとっても簡単な方法があります。まず、座ったり、立ったりした状態で、両腕を外側に目一杯開きます。すると、当然ですが胸や肩が開きます。そして、頭が上に上がります。そして、開いた腕だけを戻します。即席ですが…。
①まずは、背中を真っ直ぐに保ちながら、図のイメージで肩を上げます。
②途中で痛みが出たら、無理せず、そこで停止。肩と首の付け根の場合が多いと思います。
③しばらく待つと、痛みが変わってきます。少し慣れるような感じでぼんやりしてきます。
④痛みが軽減したら、更に少しずつ上げていって、痛みが出てきたら同様に、待って、変化するのを感じます。
肩降ろし
まずは、上記のように可能な限り肩を上げていき、その途中途中で痛みが出てきたら、待って、弛めていきます(からだを”ゆるめる”も、この字を使います)。それで、もうこれくらいかなと思ったら、今度は降ろす方向に転じていきます。
①ゆっくり・静かに肩をおろしていきます。
②最初に上げ始めた所まで、入れていた力を抜きながらおろしていきます。
③結果的に肩の周りの緊張が弛んでくる感じ、それによって肩の周りのかただが動いている感じを味わいながらおろしていきます。
④途中で痛みや違和感が出ても力まず、いっそう力を抜いていきます。私の経験では、少し痛気持ちいい感じがすると思います。
⑤これでいっぱいおろした、と思う所で改めてもう一段肩をおろすように努めてみると、肩はさらにおりていきます。
以上は、片方ずつでも良いですし、慣れてきたら両肩同時でもできると思います。
ここで、気づくと良いです。「自分では力を抜いているつもりでも、意外とまだ力が入っていたんだなぁ」と。それに気づければ、今、まさに、そこで、フッと肩の力が抜けるようになりますよ。やってみて下さい!!
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